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第3回 日本生命・柿田裕太、パナソニック・秋吉亮、Honda熊本・川嶋克弥をマーク!2013年07月16日
【目次】
[1]日本生命・柿田裕太 強気の内角攻めで強打者を打ち取る!
[2]Honda熊本・川嶋克弥 光る俊足と「曲芸のような」併殺
日本生命・柿田裕太 強気の内角攻めで強打者を打ち取る!

柿田裕太投手(日本生命)
第1試合の日本生命対三菱重工横浜戦、3対4でリードされた9回表、日本生命の5番手としてマウンドに上ったのは高校卒3年目の21歳、柿田 裕太(右投右打・181/80)だ。長野・松本工時代の2010年夏の甲子園大会、柿田は開会式直後の第1試合で九州学院と対戦、4回までに12点入れられる乱調ぶりで、終わってみれば1対14で敗退した。(2010年08月07日)あれから3年、柿田は社会人球界の名門・日本生命でみごとに成長した。
最初に迎えた三菱重工横浜の5番・佐々木勉は西関東予選でチームトップの2本塁打を放ち、この試合の4回には3ランを打っている強打者である。その佐々木に3球続けてストレートを内角に投げ、3球目も縦割れのスライダーを内角にねじ込み、みごと三塁ゴロに打ち取っている。
内回旋のバックスイングでヒジを上げ、体を割ってからは左肩上がりというクセの強さはあるが真上から腕を振っていき、ステップを広く取って「下半身→上半身」という流れでボールを投げ込んでいく。投手としての必要案件「体を開かない」を満たしているので左右のばらつきがなく、これが腕を振って右打者の内角に140キロ級のストレートを投げ込むことを可能にしている。
なお、今年は同じチームの吉原正平(投手・24歳・右投右打・172/75)がドラフト候補として名前が挙がっているので、1チームから2投手のプロ入りはないという原則を尊重し、プロ入りは来年以降になると予想したい。
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