第6回 ドラフト候補・TDKの右腕、豊田拓矢の可能性2013年07月19日

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注目のTDKの右腕・豊田拓矢を徹底分析!

 1回戦が終わり、既に2回戦に突入している今、新たに取り上げるドラフト候補はいないと思っていた。1回戦までぞろぞろいたスカウトが数えるほどしか姿が見えないのも、祭りの後を思わせた。しかし、ドラフト候補はいた。

豊田拓矢投手(TDK)

 7月19日の第1試合、ヤマハTDKで注目したのはTDKの右腕、豊田拓矢(26歳・右投右打・173/83)だ。87年3月28日生まれということは、86年生まれと同じ学年。つまり27歳と同じ世代である。けっして若くはない。昨年の都市対抗1回戦、敗れたHonda戦でも3番手で登板しているが、私の観戦ノートには記述が1行もない。当時の豊田にはドラフト候補として取り上げる特徴が何もなかったのだと思っている。

しかし、1回を三者凡退に打ち取ったピッチングを見て、早速ノートを執った。記述は約42字×16行=672字に及んだ。まず、東京ドームのスピードガンには最速148キロが表示された。1回戦の最速は東明大貴(日立製作所の補強)の146キロだったので、それより2キロ速い。私がこの大会で見た中では最も速いストレートを投げたことになる。

球が速いことはもちろん魅力だが、それよりもいいのは腕が振れることだ。“びゅんびゅん”と形容したくなるほど腕が振れる。ストレートだけではない。カーブ、スライダーのときにも腕をびゅんびゅん振れる。腕を振る迫力では前に紹介した吉田一将(JR東日本)、森 唯斗三菱自動車倉敷オーシャンズ伯和ビクトリーズに補強)よりも上である。

 ヤマハ打線はこの豊田の直曲球にまったく対応できない。序盤の1、2回はストレートをたっぷり見せつけられ、3、4回はカーブとスライダーを主体に攻められ、5回はシュート回転しながら落ちていくチェンジアップを効果的に散らして攻められ、まったく対応できない。緩急の組み合わせに対応できないというのもあるが、1つ1つのボールのキレが素晴らしく、力負けしているという印象のほうが強い。

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