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第7回 JX-ENEOSの強さと、東京ガス坂井の魅力2013年07月19日
さてJX‐ENEOS対東京ガス戦だが、4回に東京ガスが3安打と相手エラーを絡め3点を奪い、3対0のまま終盤に突入したときはこのまま東京ガスが勝つのかなと思った。
東京ガスの先発、高山 亮太(鷺宮製作所からの補強)が繰り出す多彩な変化球にJX‐ENEOS各打者はまったくタイミングが合わず、4回までヒットはおろか出塁した選手もいない始末。この高山が7回2死一、二塁の場面で降板してから試合はめまぐるしく動いた。
7回はリリーフ陣が何とか無失点に抑えたが、8回に入って東京ガスが3人目の白井 浩樹をマウンドに送るとJX‐ENEOS各打者は猛然と白井に襲いかかって1点奪い、さらに4番手の山崎雄飛にも連続長短打を浴びせ逆転してしまった。
ノックアウトされた白井は投球フォームに悪いところがなく、最速142キロのストレートにもキレがあり、今後ドラフト候補に挙がってくる選手だ。
山崎も同様に、120キロ台後半のフォークボールに威力があり、澤村拓一(巨人)とともに中大のマウンドを守っていた頃の勢いを取り戻している。それでもJX‐ENEOS打線は2人を攻略している。5年間で2回優勝している実績はだてではない。
エキサイティングプレイヤー: 建部賢登(東京ガス) / 坂井貴文(東京ガス)

坂井貴文(東京ガス)
で、この日はキャッチャー寄りでボールを捉えて4回と6回にはレフト前とセンター前にきれいに打ち分けている。このときの打者走者としての一塁到達タイムが4.30秒。振り抜いた打球だったことを考えれば見事な全力疾走と言っていい。
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