第2回 ドラフト2011 各球団の指名を振り返る2011年10月29日

高橋周平(東海大甲府)
阪神は慶応大の伊藤 隼太を単独指名。若手野手が伸び悩みを見せている阪神にとって即戦力が期待できる伊藤 隼太の指名は大きい。1年目から時間をかけて成熟させたい選手だ。2位には聖光学院の歳内 宏明を指名。3位に大阪桐蔭の西田 直斗、4位に東京国際大の伊藤和雄、5位に波佐見の松田 遼馬を指名して選択終了した。指名した右投手3人はいずれも能力が高く、4位の伊藤は準即戦力型投手として評価をしているが、阪神は右投手が20人。そして左投手は24歳以下の左腕が育成枠を除くと一人。右投手の競争を促すつもりだと思うが、個人的には左腕投手に目をつけるべきだと思った。
菅野を外した巨人は横浜との競合の末、英明の松本 竜也の交渉権を獲得。191センチの長身ながらバランスを兼ね備えた稀有な大型左腕。花開けば球界を代表する左腕に成る可能性を秘めている。そして甲子園出場がないが、評判の高い今村 信貴(太成学院大高)を2位で指名出来たのも大きいといえるだろう。巨人は24歳以下の左腕が一人だけ。それを踏まえると左腕投手の指名は急務であった。将来性の高い2人を指名できたのは大きかった。最速150キロを誇る一岡竜司(沖データコンピュータ教育学院)、身体能力の高い高橋 洸(日本文理)、変則ながら150キロ級の速球を投げる江柄子裕樹(東芝)、技巧派サイドハンドの田原誠次(三菱自動車倉敷オーシャンズ)と投手はバラエティを富んだ指名内容となっている。
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