第7回 ドラフト特集2015 「ドラフト解禁組とドラフト残留組の有力候補をピックアップ!!」2014年12月05日
社会人野球でドラフト候補にあがる選手は、大卒2年目、高卒3年目が対象になるドラフト解禁組と、ドラフト残留組の2つに分かれる。ドラフト残留組というのは、ドラフト対象選手だったが、力が足りず指名漏れしたか、指名されるほどの実力はあるものの、会社からの引き留め、または自ら残留を決めた選手が対象になる。
この2グループから来年のドラフト候補を見出していきたい。
社会人はやはり投手が人気市場になる。これまでのプロ野球を見れば分かるように、パ・リーグでは東京ガス出身の石川 歩(千葉ロッテ)が新人王を獲得したのをはじめ、1年目から活躍する投手が多く、来年も楽しみな人材が多い。
【目次】
[1] ドラフト解禁組の投手では関谷亮太、横田哲、猿川拓朗が中心!
[2] 東谷、小野、石橋など速球派右腕が多いドラフト解禁組
[3] 野手は即戦力として活躍出来ることをアピールできるか?
ドラフト解禁組の投手では関谷亮太、横田哲、猿川拓朗が中心!

関谷亮太(JR東日本)
まずドラフト解禁組になると、投手ならば関谷 亮太(JR東日本)(2014年インタビュー)、横田 哲(セガサミー)(2014年インタビュー【前編】【後編】)、猿川 哲朗(日立製作所)の3人が中心になるだろう。
関谷は大学時代からドラフト候補として評判だったが、プロ入りせずに社会人へ。社会人入りしてからはさらに投球術に磨きをかけている。140キロ~145キロ前後の角度ある直球と、鋭く落ちるチェンジアップの2つの球種を軸に投球を組み立てる好投手だ。
特にチェンジアップはかなりの威力を発揮しており、侍ジャパン社会人代表として参加した横浜DeNA二軍、千葉ロッテ二軍との交流戦では、チェンジアップで次々と空振りを奪っていた。あとはシーズン通して、全国舞台で結果を残すことが出来るか。
横田は大学時代、全日本大学選手権優勝を経験し、そして日本選手権決勝へ導く快投を見せるなど、アマチュア界屈指の技巧派左腕。スピードは135キロ前後だが、多彩な変化球で翻弄する。プロ、アマ問わず、制球力、変化球の精度が高く、投球術の上手い左腕投手の需要はいつでも高い。来年は年間通して結果を残していきたい。
猿川は富士重工業の補強選手として都市対抗に出場し、準優勝に貢献。最速148キロのストレート、キレのあるスライダー、カットボール、フォークを駆使して抑える本格派右腕で、即戦力として期待がかかる。来年は都市対抗出場に導くことが出来るか。即戦力投手として評価されるような投球を見せていきたい。
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