第8回 【2015年 社会人編】来年の即戦力候補に挙がる投手、野手を紹介!2015年10月19日
【目次】
[1] 今年は2人の近藤がトップ。他に続く右投手の存在は??
[2] ドラフト候補に挙がる左腕と指名が有望な野手を紹介!
社会人の選手は『即戦力』として活躍できるかが求められる。今年はどんな選手たちが即戦力候補なのかを見ていきたい。
今年は2人の近藤がトップ。他に続く右投手の存在は??

近藤 大亮選手(パナソニック)
ドラフト候補に挙がる右投手の中では2人の近藤がトップに君臨している。まずパナソニックの近藤 大亮は躍動感溢れる投球フォームから繰り出す140キロ後半の速球、落差あるフォーク、カットボールで勝負する投手。どちらかといえば短いイニングで力を発揮できるタイプで、セットアッパー候補として考えていきたい投手。
今年の都市対抗4強に導いた近藤 均(王子)は近藤大と違って、制球力で勝負する投手。もともと制球力がある投手ではなかったが、入社2年目まで登板機会がなく、どうすれば登板機会があるのかと考えた結果、制球力を磨くことに行き着いた。今年はエースとして都市対抗出場に導くと、打者の弱点を徹底的につき、狙い球を絞らせないという完成度の高い投球で、2試合連続完封を記録した。その近藤 均に対しては、今年、巨人で活躍した新人・高木 勇人(三菱重工名古屋)タイプと評する声が多い。
他の右投手を見ていこう。石橋 良太(Honda)は、好調時は145キロ前後の速球、多彩な変化球のコンビネーションで圧倒できる投手だが、ややストレート中心の単調な投球になることが多く、調子の波を小さくしていきたい。
横山 弘樹(NTT東日本)は187センチの長身だが、コンパクトに腕をまとめてスリークォーター気味のフォームから繰り出す145キロ前後の速球、スライダー、フォークで勝負。
横山と同じ桐蔭横浜大だった小野 和博(富士重工業)は、140キロ前後の速球と決して速くないが、スライダー、カットボール、チェンジアップと多彩な変化球を投げ分け、コンビネーションで勝負する投手。小野は1年目の昨年、都市対抗準優勝に貢献する活躍で、若獅子賞と久慈賞を獲得している。
猿川 拓朗(日立製作所)は、145キロ前後の速球、フォークのコンビネーションで勝負。いかに単調にならず、コンビネーションで勝負できるかキーポイント。
毎年プロに送り込むJR東日本は、関谷 亮太と東條 大樹の2人が注目だ。関谷は、角度ある最速148キロのストレートには非常に重量感があり、落差あるチェンジアップは思わず空振りしてしまうほどの精度の高さがある。春先は調子が悪かったが、徐々に調子を上げてきた。先発・中継ぎのどちらでも投げられる投手で即戦力候補として考えていきたい。
東條は右サイドから140キロ中盤の速球だが、微妙に揺れ動き、さらにインステップ気味で投げ込んでくるので打者に恐怖感を与える投手。今年からチェンジアップを習得して左打者への攻めが格段に良くなった。チームでは中継ぎの登板が多く、中継ぎの即戦力として獲得したい球団が現れるか。
東谷 優(七十七銀行)は173センチと小柄ながら、140キロ後半の速球を投げる速球派右腕。制球力に優れ、さらにベースカバー、牽制といった細かい技術に優れた投手だ。
西部ガスの補強選手として出場した有吉 優樹(九州三菱自動車)は、最速148キロの速球、スライダー、フォークで勝負するオーソドックスな右腕だが、しっかりとゲームメイクができる投手だ。
コラムに登場した注目選手のインタビューは以下から!
関谷 亮太投手(2014年11月18日公開)
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