第3回 2012社会人・プロ野球交流戦 社会人オール広島vs広島東洋カープ2012年03月23日

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松島圭祐(伯和ビクトリーズ)

松島圭祐(伯和ビクトリーズ)

 カープは3回にも2番・小窪哲也、6回には6番・堂林 翔太の適時打で追加点。投げても小松 剛を先発に一軍でもセットアッパーを務める横山竜士など8人の投手リレーで社会人オール広島を2安打完封。陣容的には二軍メンバーが中心であったが、要所に見せるスイングの力強さや、盗塁阻止時の正確なプレーは、広島県野球の盟主たる意地が感じられた。
 一方の社会人オール広島。「6つの四球を活かしきれなかった」と村上監督も試合後に感想を述べたように、特に4回まで毎回ランナーを出しながら一打が出なかった雑な攻めは、不用意さが目立った國本のリードと共に大きな反省材料。

3点差以上の完敗を彼らが各チームに持ち帰り、どのように昇華していくかは、今後の広島県野球全体のレベルアップのための必須条件である。

 このように今回は課題ばかりがクローズアップされた社会人オール広島だが、その中で希望の光となったのが、5番手で登板した中元勇作(伯和ビクトリーズ)であった。竹原中、竹原高校、近畿大学工学部と生粋の広島っ子の中元。昨年も大卒1年目にして都市対抗初戦・東京ガス戦の先発を担った期待の左腕は、7・8回の2イニングスを投げ、自己最速にあと2キロと迫る最速143キロをマークしての3安打無失点。178センチ72キロの細身ながら、その躍動感はこの試合でマウンドに立った両軍15人の中で抜きん出ていた。

 さらに、特にいずれも左打者から奪った3奪三振は、8番・土生 翔平を3球で仕留めた131キロチェンジアップ、4番・岩本を132キロで空振りさせたスライダー、続く5番・丸佳浩を力でねじ伏せた142キロストレート共に威力抜群。この時ばかりはマツダスタジアムのネット裏からもざわつきが起こったほどである。

 「今年のドラフト指名を賭けて毎日取り組んでいるし、今日はアピールしたろ思っていた」と試合後は今季、はっきりNPBを目指す意向を明言した中元。「今日はあまりよくなかった」と視察に訪れた伯和ビクトリース・東賢孝監督の辛口が「よくやった」に変ったとき、どんなドラフト候補左腕が踊り出るのか?今後の中元が非常に楽しみになってきた。

(文=寺下 友徳)

広島東洋カープ 101 001 000=3
社会人オール広島 000 400 000=0
(マツダスタジアム)

【バッテリー】
広島東洋カープ:小松剛、横山竜士、河内貴哉、上野弘文、相澤寿聡、弦本悠希、武内久士、中田廉-上村和裕、白濱裕太
社会人オール広島:岩澤正登(JFE西日本)、岩崎誠一郎(三菱重工広島)、谷川学(伯和ビクトリーズ)、陶山大介(JFE西日本)、中元勇作(伯和ビクトリーズ)、錫木貫(三菱重工三原)、藤井主文(JFE西日本)-國本剛志(三菱重工広島)、吉良辰則(三菱重工三原
【本塁打】ニック・スタビノア(広)※1回表ソロ
*第7回開催:通算成績は広島東洋カープの7勝


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