第6回 2013年社会人野球展望 東日本編2013年01月02日

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【目次】
>>北海道地区、東北地区 >>北関東、南関東地区 >>東京地区・西関東地区

東京地区・西関東地区

 東京地区はJR東日本に加え、NTT東日本東京ガス明治安田生命セガサミー鷺宮製作所と企業チームが多く、非常に熾烈な地区となっている。
 NTT東日本は投打ともに総合力が高く、全国上位を狙える布陣。エース黒田信広、抑えのエース・末永彰吾、大竹飛鳥が中心。野手では北道貢、平野宏の主砲2人を中心に、一発を狙える打者が揃っている。

 東京ガスは山﨑雄飛、岩佐 海斗を中心とした若手投手陣が売り。若手投手陣をカバーすべく打線の奮起を期待したい。
 明治安田生命は5年ぶりに代表となった。NTT東日本JR東日本のようなタレントがいるチームではないが、投手ではつなぎつなぎの継投で、野手でも一発ある打者はいないが、4番の加藤孝紀が勝負強さを発揮する。

浦野博司(セガサミー)

 セガサミーはドラフト上位候補・浦野博司、速球派左腕・大山暁史の二枚看板が鍵をにぎる。打線ではクリーンアップ2人抜けたが、主砲の十九浦拓哉が打線を牽引し、今年も強力打線でドームに乗り込む。
 鷺宮製作所はベテラン右腕・小高幸一、技巧派左腕・高山 亮太の2人が中心。打線では主砲・村上純平が補強選手として存在感を示しているが、さらに打線を強化し、代表常連チームにストップをかけたいところだ。

 神奈川と山梨両県で再編された西関東地区は、JX-ENEOSが都市対抗優勝によりシード権が与えられ、来年の都市対抗出場が決定。例年の都市対抗枠は2なので、東芝と三菱重工横浜はよほどのことがない限り、全国大会出場が決定的だ。
 東芝は新垣勇人が北海道日本ハム入りし、ベテランの木戸一雄は引退。2010年に橋戸賞を獲得した藤田卓史に続く若手投手の台頭が全国で勝つための鍵となる。野手では左のスラッガー・服部 政樹、長打力はチーム一の平田ブルーノマサキ、ベテランの大河原正人を中心に破壊力ある打線で大暴れを誓う。

 三菱重工横浜は亀川裕之、鶴田祥平と投手陣は強力だが、打線が奮わず都市対抗を逃しただけに今年は打線強化が課題となる。

 東日本は関東地区が社会人の頂点に達している。昨年の都市対抗のベスト4はJX-ENEOSJR東日本NTT東日本JFE東日本とすべて関東地区のチームが顔を連ねた。 関東地区は一流の人材が集結するだけではなく、更に専門的な指導によってチーム力個々の能力を大きく伸ばしているのだろう。 やはり今年も関東地区のチームの活躍が目立つ年になることが予想される。ぜひチーム力、選手のパフォーマンスもアマチュア界最高峰のモノを我々に見せて欲しい。

(文・河嶋 宗一


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