都市対抗

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第2回 第83回都市対抗野球大会を振り返る (前編)2012年07月29日

【目次】
[1]白熱した接戦、競り合いが続く
[2]効果的な本塁打
[3]大会個人通算最多本塁打タイ記録が生まれる

白熱した接戦、競り合いが続く

南本(ジェイプロジェクト)

"南本選手(ジェイプロジェクト)"

例年より1ヶ月以上早い7月13日〜24日まで開催された真夏の祭典・都市対抗。高校野球地方予選の真っ只中、ロンドン五輪直前などの背景もあったが、連日、東京ドームには多くの社会人野球ファンが詰め掛け、多いに盛り上がった。
決勝戦は大会50年ぶりの連覇を目指した前年覇者のJR東日本(東京都)と大会最多優勝9回を誇るJX-ENEOS(横浜市)との対戦。
 シーソーゲームをJX-ENEOSが制して、大会V10で幕を閉じたが、決勝戦以外でも実に数多くの熱戦が繰り広げられた。

今大会は2点差以内の競り合いが計19試合で全体の6割を占めた。そして、そのうちの12試合は1回戦であったことから、勝負の駆け引き次第ではどのチームが上位に進出してもおかしくなかったとも読み取ることが出来る側面もある。

また、2年ぶり2回目の出場となった九州三菱自動車(福岡市)が大会初勝利。5年連続7回目の出場で大会常連になりつつもある伯和ビクトリーズ(東広島市)が初の8強入り。2年連続5回目出場のセガサミー(東京都)も1回戦を逆転勝利で突破。
さらに「初出場初勝利」こそならなかったが、ジェイプロジェクト(名古屋市)は1回戦で、JX-ENEOSとスコア1−2の大善戦を見せた。劇的にではないが、少しずつ社会人野球界に新しい風が吹いていることも実感した大会とも呼べるだろう。

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