都市対抗

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第3回 第83回都市対抗野球大会を振り返る (後編)2012年07月31日

【目次】
[1]有望新人選手の活躍
[2]今年の補強選手は?
[3]今大会も関東優勢

今年の補強選手は?

村上(NTT東日本の補強選手として活躍)

"村上(NTT東日本の補強選手として活躍)"

 都市対抗独自のルールに補強選手制度がある。予選敗退の同地区チームから上限3選手までが選出可能という選手のレンタル制度のようなもので、これまでの都市対抗の歴史の中でもこの補強選手の活躍が優勝の行方を左右するとも言われている。
 補強選手なし……と言うか、前年優勝の推薦出場の為に補強選手を獲得出来なかったのはJR東日本。他31チームは補強選手を加えて今大会に臨んだ。
 連戦のトーナメントということも関係して、ポジション別の内訳は頭数が必要になる投手が最も多く計37名。以下、内野手27名、外野手20名。捕手は三菱重工広島・広島市の攻守の中心選手である國本剛士のみであったが、補強されたJFE西日本では控え捕手というポジションに留まった。

その中で注目度が一番高かったのはJR北海道に補強されたプロ通算76勝右腕の伊達聖ヶ丘病院・洞爺湖町の門倉健であったが、1回戦のトヨタ自動車・豊田市の3番手で登板。同点の場面であったが、ツーラン本塁打を打たれて敗戦投手という結果に終わってしまう。また、実績のあるところでは石田祐介(新日鐵住金鹿島・鹿島市>富士重工業の補強)、佐伯尚治(西濃運輸・大垣市>東邦ガス・名古屋市の補強)らが先発のマウンドを託されたが、残念なことに重責を全うすることは出来なかった。亀川裕之(三菱重工横浜・横浜市>東芝・川崎市の補強)、松永昴大(大阪ガス・大阪市>パナソニックの補強)の左腕は先発して勝ち投手になり期待に応えることが出来たと言えるだろう。

野手陣では際立った成績を残した選手が少なく、強いて挙げるならば、前年にJR東日本の補強選手として活躍した村上純平(鷺宮製作所・東京都>NTT東日本の補強)。初戦敗退も鋭いスイングの加藤辰祐(新日鐵住金東海REX・東海市>ヤマハの補強)、ダイナミックかつシュアな打撃の大嶋将也(新日鐵住金広畑・姫路市>NTT西日本の補強)が目立ったくらいであった。
 そういう意味で今大会は「補強選手鬼門の年」であったのかも知れない。


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