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第24回 セガサミー 横田 哲投手 【前編】2014年11月25日
【目次】
[1]右利きの左投げ
[2]野球から離れて湧き上がった思い
[3]大学4年の春に訪れた転機
野球から離れて湧き上がった思い
順調にキャリアを積んでいるように見える横田投手だが、現在に至るまでには野球人生のスタート時と同じく、一風変わった過程をたどっている。

大学選手権優勝が決まり喜びのガッツポーズの横田投手
小学校から進んだ加治中、その隣にあって「家から近い」という理由だけで選んで進学した飯能南高。2こ上の先輩には中日に入団した武藤 祐太投手がいた。しかし、強豪ひしめく埼玉県にあって、けっして有力校とはいえない。
「公立高校で、僕も野球が強いというイメージはありませんでした。そもそも自分の中で、甲子園に対する強い意識がなかったんですね。でも練習はハンパじゃなかったです」
あっけらかんとそう語る横田投手。どこかサバサバした印象だ。しかし厳しい練習によってストレートの球速は143キロまでアップ。高校時代はストレートで押す本格派タイプだった。
大学で野球をするつもりはなかった。最後の夏が終わり野球部を引退すると同時に就職活動をスタート。一時はトラックの製造販売をする会社から内定ももらっていた。だが、野球から離れて初めて湧き上がる気持ちがあった。
「日が経つにつれまた野球がやりたくなったんです。そこで高校の監督にその思いを伝えたのが引退後の8月に入ってから。各大学のセレクションはもう終わっていて。なんとか9月頭に一人だけで見てもらえることになったんです」
9月1日の始業式が終わった後向かったのは上武大。そこで紅白戦形式のテストに登板し、打たれた。しかし結果は合格。その4年後、上武大は第62回全日本大学野球選手権で初優勝することになる。