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第25回 セガサミー 横田 哲投手 【後編】2014年12月02日

【目次】
[1]バッターが嫌がることを突き詰める
[2]バッターが立つと湧き上がる闘争心
[3]ストレートに立ち返り目指す理想
前編では、学生時代のお話しから、社会人1年目の躍進などお話しを伺いましたが、後編では横田選手が実践するテクニカルについてなど幅広くお話しを伺いました!
バッターが嫌がることを突き詰める

横田哲(セガサミー)
チェンジアップの習得。時を同じくして、現在のフォームもできあがった。右足を上げた後、軸足となる左足からグッと沈み込んでいくような独特なフォーム。一見アンダースローかサイドスローかと思わせるフォームの入り。しかし実際はスリークウォーター。いかにしてこのフォームはできたのか。
「自分の感覚では普通に投げてるだけなんですよね。実際に映像を見ると確かに沈み込んでいるんですが、自覚はしてなくて。
今のフォームを作る時、ひとつだけ意識していたのは、“なるべく我慢して前肩を開かないようにすること”です。目的はなるべくバッターにボールを見えないようにさせるため。それだけをとにかく意識していたら、結果的に沈んでいった……ということでしょうか」
考えたことは、とにかく「バッターがイチバン嫌がること」。チェンジアップの習得にしてもそうだ。バッターを迷わせ、打たせてとる。横田投手のピッチングは、自分の力でねじ伏せるものではない。相手に本来のバッティングをさせないことを主眼とする。その考えを突き進めているから、簡単に「チェンジアップを狙っているバッターはわかる」と見抜けるのだろう。
結果、対戦したバッターからは「フォームが見づらい」「タイミングがとりづらい」といった評価を得るに至った。1992年生まれの22歳。この若さにして老獪ともいえるピッチング。「おじさんくさい、とはよく言われます」と、笑う横田投手は逆に、どこかいたずら好きの少年のような表情だ。