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第8回 沖縄電力 金城長靖選手2012年05月24日
八重山商工高時代に春夏連続で甲子園(2006年)に出場。エースの大嶺祐太(現・千葉ロッテ)とともに、チームのマウンドを託され、打者としてもチームの中核を任されていた金城長靖選手。
高校卒業後は、沖縄電力に入社。今年で、はやくも6年目の年となる。入社してしばらくは活躍を残すことが出来なかった金城選手だが、昨年は大きくブレイクした。さらに、今シーズンはチームの中軸を任され、金城選手の活躍に期待が高まっている。
最高の甲子園、今振り返れば幸せ

"現在は沖縄電力でプレーする"
――八重山商工時代、沖縄の離島から春夏通じての甲子園出場(06年)で、当時は全国でも大きな話題となりました。甲子園での戦いは今も思い出として強く残っていますか?
金城長靖選手(以下「金城」) そうですね。最高の甲子園でしたね。でも、僕個人としては、もっと活躍できたかなという思いは、今でもありますね。
ただ、あの雰囲気でプレーできるのは、当時はそんなに感じていなかったのですけど、今振り返れば幸せなことだったなと感じますね。
――金城選手が、八重山商工時代に培ったものとは?
「金城」 高校時代にやっていて良かったなと思うのは、バッティングの量ですね。だけど、その分守備を全然していなかったので、もっとやっておけばよかったなっていう思いもあります。

"今年はチームの主軸として活躍中"
――07年に沖縄電力に入社後も、高校時代の活躍から、注目されることが多かったようですが、上手く気持ちを切り替えていくことは出来たのでしょうか?
「金城」 そうですね。僕たちが残した結果は、高校での結果で、注目されることは嬉しかったですが、その分プレッシャーもありました。ただ、それも良い意味でのプレッシャーに変えて、野球へのモチベーションにつなげていきました。
――当初は、やはり社会人野球のレベルの高さを感じましたか?
「金城」 高校とは全然レベルが違って、ついて行けるかという戸惑いはありましたね。良い先輩ばかりで、先輩方から教えていただくこともたくさんあって、その中で色々吸収していく毎日でした。
――入社5年目の昨シーズン、大城監督は、『今年は金城に期待したい』とおっしゃっていました。ご自身の中でも、何か変化したシーズンになったのでしょうか。
「金城」 昨年は調子が良かったですね。ようやく自分の打ち方というか、機に対応できるバッティングスタイルが身について、しっくりくる打撃ができ始めました。
――具体的にバッティングにおいて、変えた部分というのは?
「金城」 『ボールを呼び込む』ということを意識しました。どれだけ長くボールを見られるかというのと、前に突っ込まずに軸で回転するということですね。コーチの方からのアドバイスや、本などから参考にして取り入れました。昔は全然、本を読んでいなくて、自分の身体に任せっきりでしたので、ちょっとは勉強しないといけないなと思って(笑)