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第14回 西濃運輸 阪本一成選手2012年09月26日
4月28日から開催された第65回JABAベーブルース杯で優勝した西濃運輸。そこで第一線で活躍し続ける阪本一成選手は、同大会で最優秀選手賞に輝いた。
阪本選手は、昭和コンクリート(岐阜市)で9年間プレーし、2003年にチームが休部後、西濃運輸に移籍。2010年には、『10年連続都市対抗連続出場』を果たしている名プレーヤー。今年で、社会人野球界でプレーして18年目。
今回は、そんな阪本選手にこれまでの野球人生と、今年のチーム状況について熱く語っていただきました。
【目次】
[1]練習や試合で何を感じ取ることが出来るか?
「2」来たる日本選手権に向けての意気込み
練習や試合で何を感じ取ることが出来るか?

"現在は西濃運輸でプレーする阪本選手"
――社会人野球でプレーされて今年で18年目。阪本選手自身、これまで多くの経験を積まれてきたのではないでしょうか?その中で、最も成長を感じた時期とは?
阪本一成選手(以下「阪本」) そうですね。この18年の間で、バットも金属から木製に変わりましたし、野球の戦い方、そのものも変化してきたように感じます。
また、僕自身としてもバッティングが変わりましたね。今もまだ自分としては、技術的にまだまだだと思っていますが、その中でも、一番成長を感じたのは、試合に出させていただけるようになってからですね。やっぱり試合に出てプレーすると、『本当に野球が楽しいな』と思えて。そこから伸びていったんじゃないかなというのは、自分の中で感じますね。練習で考えてやってきたことが試合に生かされていくというのは、すごく良かったのかなと思います。
――そんな阪本選手でも、苦しんだ時期というのは、ありましたか?
「阪本」 ありましたね。悩んで悩んでという時期。僕は、高卒から入ったのですけど、(昭和コンクリート入社)3年目くらいで『本当に社会人でやっていけるのかな?』という不安はありました。レベルの高い同期もたくさんいたので。でも、『ここでやめられへんな』と思って、たくさん練習したっていう思い出があります。

"腐らずに、あきらめずに"
――その当時、先輩や監督さんからは、どんな言葉を掛けられていたのか今でも覚えていらっしゃいますか?
「阪本」 『腐らずにやれ』とか『あきらめずにやれ』というのは散々言われましたね。そんな中でも、色々な方の支えもあって、ここまで野球が続けてこられたことに感謝です。
――長く選手として活躍するために、大事なこととはどんなことでしょうか。
「阪本」 自分の中では一年、一年が勝負だと思ってやっています。そのためにも、ケガをしない丈夫な体を作って、日々レベルアップを目指すこと。僕は常にそういう意識を持ってやっていましたね。また、今は若い選手にはパワーをもらうこともありますね。
――若手の選手から、普段どのような質問をされることが多いのでしょうか?またその際はどんなアドバイスをされるのですか?
「阪本」 打席に立つ時はどういう考えでボールを待っているのですか?とか、精神状態のことを聞かれることが多いですね。
社会人の選手の場合は、ある程度、技術は持っているので、あとは気持ちの面がすごく大きいと思います。いかに試合で、力を発揮できるかという“準備”ですよね。そのためにも、自分自身で練習や試合を通じて、多くのことを感じてもらいたいですね。
――ちなみに、今の阪本選手の技術面での課題というのはあるのでしょうか?
「阪本」 ありますよ。まず守備は確実にこなすこと。取れるボールは確実に取る。基本をしっかり、守り中心でやっていきたいなというのはありますね。その中でリズムを作って、深く考えすぎず、プレーしていきたいですね。

- 阪本 一成(さかもと かずなり)
- 西濃運輸
- 1976年5月11日生まれ
- 左投左打 170cm/78Kg A型
- 三重高校ー昭和コンクリート
- 2003年に昭和コンクリートが休部後、西濃運輸に移籍。2010年には、10年連続都市対抗連続出場を達成。昨年からコーチも兼任。今年のベーブルース杯では最優秀選手賞を受賞するなど、東海地区を代表する選手のひとり。