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第11回 JR東日本 石川修平選手2012年08月14日

 第82回都市対抗野球大会優勝、第83回都市対抗野球大会準優勝のJR東日本。その常勝チームの扇の要を担うのが石川修平。1年目から正捕手として出場し、2年目に優勝に貢献。3年目は決勝まで導き、そして自身初の首位打者賞を獲得。社会人でも指折りのキャッチャーと印象付けた。
今回は、そんな石川捕手に、社会人に入ってこれまでの振り返り、捕手論、打撃論を語ってもらいました。 

【目次】
[1]昨年からの成長/流れを読める捕手へ
[2]前捌きで打撃開花


昨年からの成長

「気持ちを強くすることを大事にしました」

――去年の都市対抗では、入社2年目ながら正捕手として優勝を経験。また、今年の都市対抗でも正捕手として活躍を残しました。今年は惜しくも準優勝に終わりましたが、去年と比べて成長できた点とは?

石川修平選手(以下「石川」)  去年は、かなり試合に出させてもらいましたが、完全に信頼されて出ているわけではなく、まだ完全にポジションを勝ち取っていないという思いがありました。日本一になれたんですけど、『チームに貢献出来たのかな?』という思いでしたね。

  でも、今年は春先から責任を持ってやらなければならないという思いがあり、去年までは自分のことだけで精一杯でしたけど、投手、チームのことを引っ張っていかなければならない立場になったという自覚も芽生えて、責任感を強く持って、プレーできた半年間だったと思います。

――石川選手は大学を卒業されて、いきなりレギュラーをつかみましたが、改めて振り返ってみて、プレッシャーもあったのではないでしょうか?

「石川」 自分自身、社会人でやれる選手だと思っていなくて、そんな自信もなかったですし、試合には出してもらいましたけど、評価されて出ていると思っていなくて。本当にたまたまだと思っていました。

――とはいえ、大学時代は大学選手権優勝を経験されるなど、実績も残されていますね。

「石川」 大学の時は周りに良い選手が多かったので、勝たせてもらったというか。あのメンバーの中に僕がいたというぐらいで。そういう気持ちなんです。本当にここまでやれると思っていなかったですし、大学の時も上でやれるか不安なところがありましたね。

――そんな石川選手も、昨年の活躍もそうですが、とくに今年は都市対抗で首位打者を獲得するなど、さらに大きな成長をみせました。石川選手としては、この半年間、技術面よりもメンタル面の成長をとくに感じているのでしょうか?

「石川」  そうですね。技術はすぐ上手くなるわけではないですし、技術を高めるために日々努力しているつもりですけど、すぐに肩が強くなるということは中々ないので、それよりはメンタル面。気持ちを強くすることを大事にしてきました。

流れの読める捕手へ

▲第83回都市対抗(2011)での石川選手

――続いて捕手としての考え方を伺っていきたいと思います。この2年間で都市対抗で10試合もマスクをかぶったのは、大きな経験となりましたね。

「石川」 そうですね。やはり都市対抗で10試合マスクをかぶったのはプラスになりましたし、これからもそれを活かさなければならないと思います。

――去年と比べてJR東日本の投手陣の顔ぶれが変わった中でも、準優勝という成績は素晴らしいですね。

「石川」 後ろのピッチャーがとてもしっかりしていて、斎藤貴志さん、片山純一さん、金卓史。本当に安定感のある3人なので、それは僕にとってはすごく大きくて、先発投手が6回まで試合を作れたら、勝てるという自信があるので、それが僕の中で大胆にリード出来る要因でもありますし、ペース配分しなくても放れるので、投手陣の好投にもつながっていると考えています。 

――チームにいろいろなタイプの投手がいますが、それぞれの投手の良さを引き出すために、どんな工夫をしているのでしょうか?

「石川」 工夫というか僕の中では、その投手の良いボールを投げさせるのと、投げたいボールを投げてもらうことを考えています。投手が、自分が投げたいボールを腕を振って放ってもらったほうが、気持ちが違うと思うんです。そうすると、甘くなっても差し込んで打ち取れることが出来ると考えています。
 また、僕のリードの意図を理解してもらうために、ベンチに戻った後にリードの意図を話すようにしています。「こういう考えで、こういう球を投げたかったんですね」と。なんでもかんでも押し付けるのではなくて、投手主導で考えるようにしています。

――石川選手は今後どのような捕手になっていきたいと考えていますか?

「石川」 打者を見るというよりも、流れを読む捕手になるということですね。今までは投手の良いボールを投げさせることが一番だと思ってやり続けてきました。いろいろと公式戦を経験して分かってきたことは、研究されると球種を絞られるので、投手の良いボールを投げさせたいけど、相手も待っているということもありますので、打者を見れば選択肢が増えていくと思います。

 今まではこの投手だったらこれ、決め球はこれだよねと言う配球でした。これからも投手主導という考えは変わらないですけど、いろいろな試合を経験して、もっと打者や試合の流れ、投手の心理を考えながら、投手の持ち味を引き出すリードをしなければならないと思っています。



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プロフィール

金城長靖
石川 修平
  • 1987年8月10日、栃木県出身
  • ポジション:捕手
  • 小山西高校-法政大学-JR東日本
  • 大学時代は4年春に大学選手権優勝を経験。社会人1年目からレギュラーを獲得し、2年目は都市対抗優勝を経験。3年目は準優勝と首位打者賞を獲得した。
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