選手名鑑

大城 基志(JX-ENEOS)

大城 基志

大城 基志

所属チーム:
JX-ENEOS
所属都市:
横浜市
球歴:
宜野座 – 名桜大
ポジション:
投手
投打:
左/左
身長:
172cm
体重:
65kg
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  • 寸評
     昨年の1月に指名候補として注目された大城 基志。キレのある140キロ前後のストレートに、キレのある変化球をコンビネーションとしており、需要のある左腕として指名候補として注目していたが、都市対抗では不調に終わり、アピール出来ずに終わった都市対抗であった。

    (投球スタイル)
    ストレート マックス137キロ
    常時130キロ~135キロ
    カーブ 110キロ~118キロ
    スライダー 120キロ前後
    チェンジアップ 120キロ前後
    スクリュー120キロ
    ストレートは135キロ前後でストレートのスピードは落ちており、ストレート自体が全く走っておらず、長いイニングは保てないと思った。

    変化球はカーブ、スライダー、チェンジアップ。決め球であるカーブは実にキレており、打者の手元で鋭く落ちていく球筋で空振りが奪うことが出来ている。

    配球はストレートを両サイドへ投げ分けていきながら、スライダー、カーブをテンポ良く投げ分けていくスタイルだ。ただストレートが高めに上ずることが多く、球速もさほどないので、打者からすれば怖さはない。キレの良い変化球を投げているが、それを捨てられ、甘く入ったストレートを打ち返される。ストレートが打ち返されるのを分かっているから、今度は変化球中心。それも察知されているので、変化球を打ち返される悪循環であった。また4回は足をくじいてしまった影響か。下半身に粘りがなくなり、体が突っ込み、ストレートが高めに浮く配球であった。

    (投球フォーム)
     セットポジションから入る。右足を高く上げていく。左足は真っすぐ立つ。今までは足を上げきったところでいったん動作を止める動作を取っていたが、止めることはなくなり、真っすぐ立つようになった。軸足に体重は乗り難いフォームをしている。

    右足は一塁方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていきながら、右足の膝の関節を伸ばしながら着地に図る。着地まで粘りを保って、タイミングを外そうとする意識が見られる。右腕のグラブを斜めに伸ばしていき、しっかりと右腕に抱え込んでいる。右腕の使い方は上手く、体のブレを防ぐ。左腕は重心を下げながらも左肘を折り畳むようにしてトップを取っている。小さいテークバックで、全体的にじっくりと体を溜めて投げるフォームではなく、いかにして出所を隠して、打ち難い球筋を追求したフォームなため、強いストレートを投げるのは難しいフォームだ。リリースに入るまでにしっかりと肘が上がって、しなやかに腕を振り抜くことはできている点は良い。

    ただこの日は下半身の粘りが欠けており、4回に足を痛めた影響からか、下半身の粘りを欠いて、彼の生命線であるコントロールが全く生きていなかった。調整不足もあったのか、140キロ超えも一度もなし。不調に終わったのは残念であった。
    将来の可能性
     絶不調に終わった都市対抗だった。変化球の切れ自体は悪くないが、ストレートが走っておらず、長いイニングは4回途中で降板してしまったのは仕方ない。プロ入りへ向けて最後のアピールとなる都市対抗で全くアピール出来ないのは残念で、彼のような左腕は確かにストレートのスピードはあまり求めていないが、それでも社会人の打者から空振りが奪えるぐらいのストレートのキレは欲しい。キレのあるカーブ、スライダー、チェンジアップも、一定レベルのストレートがあってこそ活きるものであり、原点であるストレートを徹底的に磨いてほしい。

     最短2年でプロ入りしていってほしい投手であった。今年もドラフト候補として注目される存在であると思うが、3年目は去年以上の投球をスカウトにアピールし続けて、今年の秋口には指名候補として注目されることを期待したい。
    情報提供・文:2012.01.14 河嶋 宗一
  • 寸評
     JX-ENEOSでドラフト指名が有望となっているのが大城 基志だ。細身の体型はがっしりとした体型が多い社会人投手の中でも別の意味で目立つ。その小さな体をした左腕の魅力は何なのか。高校時代は宜野座カーブを身に付け、大学時代にはそのカーブを武器に亜大とのオープン戦で17奪三振を奪った琉球のドクターKが社会人の中でも一流のJX-ENEOSに入社し、入社から即戦力として活躍し続けた。今年はドラフト候補として注目され、都市対抗では社会人屈指の左腕に相応しい投球を見せることができるか注目される。

    (投球スタイル)
    ストレート141キロ
    常時135キロ~138キロ
    カーブ 110キロ~118キロ
    スライダー 120キロ前後
    チェンジアップ 120キロ前後
    スクリュー120キロ

    彼のストレートはキレで勝負する。調子が良い時のストレートの切れは目を見張るものがあり、タイミングが遅れ、芯に外すとバットが折れてしまうキレがある。ただ威力はないので、芯に食えば簡単にオーバーフェンスにされる危険性も秘めている。

    (変化球)
    横滑りするスライダーはベース手前で曲がっておりキレは悪くない。カーブはフォームに溜めが効いた時は実にブレーキが効いたカーブ。しかし頭が突っ込む時はカーブの切れが鈍く、使えない。如何に軸をしっかりさせるかがカギになりそうだ。2年目からはチェンジアップとスクリューをマスターして、投球の幅を拡げている。

    (打者への攻め)
    ・右打者
    昨年までは右打者には外角中心にストレート、カーブを織り交ぜながら打ち取っていく配球だった。

    今年はスクリューを習得。スクリューを決め球として使い三振を奪っている配球も見られた。チェンジアップも使い、投球の幅を拡げる努力が見られる。
    ・左打者
    左打者にも外角中心にストレートとカーブを織り交ぜる投球。好調時はストレートと変化球のコンビネーションが絶妙であり、小さいテークバックからぴゅっと腕が振れてくるため打者にとっては相当な打ち辛さを感じるのではないだろうか。


    昨年まではストレートとカーブのコンビネーション。2年目からスクリュー。チェンジアップを使い始めて右打者への幅を拡げることができている。

    (投球フォーム)
     セットポジションから入る。右足を高く上げていく。左足は真っすぐ立つ。彼はいったん動
    作を止める二段モーション。二段モーションによって溜めが効いていて、それによってキレ
    の良いカーブを投げていたが、指摘されてからは体が突っ込み、軸がぶれていた。

    右足は回しこむように下していき、右足の膝の関節を伸ばしながら着地に図る。捻転動作を維持している。右腕のグラブを斜めに伸ばしていき、しっかりと右腕に抱え込んでいる。右腕の使い方は上手く、体のブレを防ぐ。左腕をコンパクトにテークバックを取っていき、リリースに入る。しなやかに腕を振り抜くことはできているし、肘の高さも自然。球持ちは良く、なかなか粘っこい投球フォームをしている。やや捻りが入るフォームなので、膝が割れるのが気になる。

     肩、肘の柔らかさを活かした投球フォームで、足を上げた動作で溜めを作り、コンパクトにテークバックを取ってピュっと腕を振ることができている。また変化球を自在に投げわけ、コントロールできているのは指先感覚が優れている証拠。この感覚は教えられて会得できるものではない。プロのスカウトが惹かれるのは天性の柔らかさ、優れた指先感覚にあるだろう。 
    将来の可能性
     昨年よりも投球の幅を拡げる努力は見られた。ドラフト候補に取り上げられる投手ではあるが、即戦力としては見ると、彼はプロの打者にとっては打ち難い投手なのだろうか。彼がどの立ち位置で活躍するかが見えてこない投手である。今のレベルで一軍に通用するのは難しく、彼がプロで活躍する時は予想を上回る成長を見せるか。球速を伸ばすことはできない。となると彼の磨くべきポイントを簡潔にまとめてみる。

    ・ストレートのコントロールを磨き続ける
    ・変化球の切れを磨き、スクリュー、カーブを決め球として確立する
    ・右打者の内角ストレートの精度を完璧にする

    3点であろう。統一球により投手有利な野球になってきている。活躍している投手の投球を見るとフルスイングをさせていない。芯を外し、フルスイングをさせなければ、打ち損じを誘う配球が出来れば、一軍でも通用する可能性はある。今の彼にカーブとスクリューのキレが増せば、打ち辛さは増し、右打者のクロスファイヤーを投げ込む制球力と度胸があれば、一軍で勝負できる投手ではないだろうか。指名としては3,4位と見込んでいるが、更に評価を高めるには22日から始まる都市対抗が勝負だろう。ぜひ都市対抗では集大成といえる投球を見せ、自信を持ってプロ入りすることを願いたい。
    情報提供・文:2011.10.21 河嶋 宗一
コメント (1)
今年のドラフト2014.09.25 江添裕樹子
単独指名で欲しいのですが言いですか

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