選手名鑑

沼尾 勲(JX-ENEOS)

沼尾 勲

沼尾 勲

所属チーム:
JX-ENEOS
所属都市:
横浜市
球歴:
上田西 – 亜細亜大
ポジション:
投手
投打:
左/左
身長:
175cm
体重:
76kg
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  • 寸評
     若い投手陣が揃うENEOS投手陣において絶大な信頼感が置かれているのが沼尾 勲だろう。社会人野球8年プレーした経験は伊達ではなく、ドラフト候補にあがる若手左腕にはない安定感と余裕を感じさせる。スポニチ大会・JABA四国大会ではリリーフとして活躍している。ドラフト適齢期を過ぎているが、左の中継ぎが少ないチームならば年齢を度外視してまでも頭に入れておく必要がある投手だと思っている。
    (投球スタイル)
     左腕だが、好調時は140キロ中盤まで計測するほどのスピード能力がある沼尾。スポニチ大会では常時135キロ~140キロを計測。直球の回転が良く、左打者の外角、右打者の内角へ抉るストレートの威力は素晴らしい。3月からいろいろな左腕投手のストレートを見てきたが、コントロールの精度・切れはドラフト候補クラス。行ける時期に行けなかったのが惜しい投手である。

     変化球はスライダー、チェンジアップ。スポニチ大会では投げなかったが、スクリューも交えている。先発時は両サイドへ自在に投げ分けて淡々とピッチングを組み立てる投球を見せるが、リリーフとしてはストレート・スライダー中心の配球。コーナーギリギリに投げ分けるコントロールは健在で、簡単には打ち崩すのは難しい。今は中継ぎとして抜群の安定感を示している。
    (投球フォーム)
     
     セットポジションから始動する。右足を真っすぐ上げていき、左足は一本足で立つ。右足を一塁方向へ向かって伸ばしていき、重心を下げていく。インステップ気味に着地し、腰が横回転気味なので、縦の変化球向きのフォームではない。スライダー、チェンジアップを武器にする投手であろう。
     
     右腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら、開きを抑えていく。テークバックは左肘を折り畳むように取っていき、トップを作る。トップに入った時は出所を隠すことが出来ている。テークバックまでの回旋が綺麗で、引っかかりはない。右肩のグラブを大きく使い、ロックさせずに鋭く腕を振ることが出来ている。体重移動までロスがなく、最後まで腕が絡んでおり、始動から体重移動まで大きなロスがない実戦的なフォームが出来ている。
    将来の可能性
     ストレートの球威・切れ・コントロールは健在で、左の中継ぎとしてならば、これほど頼りになる存在はいないだろう。彼の球威あるストレート・コントロールは左投手を見る上で、良い目安になった。26歳なので、プロ入りの可能性も低く、球団も二の足を踏むだろう。ただプロ野球は慢性的に左投手が少なくなるので、高卒の素材型を獲って育てる余裕がないならば、彼に目を付けておく必要があるかもしれない。実働期間は短くても、完成された投手はプロでもそれなりの成績を上げやすいからだ。

     毎年、多大な期待をかけられるJX-ENEOS。都市対抗優勝・日本選手権優勝を目指すENEOSにとって、彼の働きは今まで以上に求められることになるだろう。若手投手陣が注目されるが、ぜひこの男の投球にも注目してもらいたい。
    情報提供・文:2012.04.12 河嶋 宗一

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