- トップ
- 選手名鑑
- 選手名鑑(プロ入り選手)
- 公文 克彦 (大阪ガス)

公文 克彦(大阪ガス)

写真のご提供をお願いしております。こちらまで
※他メディアからの写真は掲載できません
- 寸評
- 高知から140キロを超える本格派左腕として注目されてきた公文 克彦。大阪ガス入りしてからは順調に成長を遂げていき、今年はエース松永 昂大と共に主力投手として活躍する段階に達してきた。JABA長野、JABA大阪大会で好投。目標としてきたプロ入りに近い投手になってきた。
(投球内容)
私が見たのはJABA京都大会。完封した翌日にリリーフ登板。打者2人のみの対戦だけではあったが、力強い速球を披露し、ドラフト候補として頭に入れておきたい逸材だ。
やや捻りを入れたフォームから投げるストレートは連投にも関わらず常時140キロ~144キロを計測。特に144キロのストレートが決まった時の速球は圧巻。威力抜群のストレートはさらにスピードが出ていてもおかしくないと思わせるほどの勢いを感じた。疲労が抜けて、全力投球が出来た時は140キロ後半に達してもおかしくない。それぐらい勢いのあるストレートであった。ただ捻りを入れて投げていくので、細かなコントロールを欠くのが気になった。ランナーを出してからも粘り強いピッチングが出来るかが評価を高めるポイントではないだろうか。
変化球はスライダー、縦のスライダー。横滑りするスライダーのキレは中々。変化球のキレについてはもう少し長いイニングを見て判断したかった。
(投球フォーム)
背中をホーム方向へ向けたセットポジションから始動する。右足を真っすぐ上げていき、左足は一本足で立つ。右足を一塁側方向へ向かって伸ばしていく。インステップ気味に踏み込んでいるように見えているが、前足で送り込んで踏み出し位置は真っすぐになっている。前足の粘りはなり、インステップ気味の踏み込みも合わさって、打者からワンテンポ、タイミングを遅らすことが出来ている。
右腕のグラブを斜めに伸ばして開きを抑えていき、テークバックは体の近くで旋回していき、トップを作る。しっかりと肘を上げることが出来ている。そしてリリース。腕の振りはやや外回りで、スライダーを得意にする腕の振りになっている。フォームのメカニズムは山口鉄也(巨人)と似通った部分があるのではないだろうか。
そして最後のフィニッシュでは踏み込んだ足をしっかりと接地することが出来ており、重心移動も移動していて、インステップながら滑らかな体重移動を実現している。前足で溜めて、ゆったりとした始動から切れのあるストレートを投げる形が出来ている。 - 将来の可能性
- 力強い腕の振りから繰り出す直球・スライダーは一級品。本気になれば140キロ後半の速球を投げられる馬力・ポテンシャルは十分に感じられた。このクラスの投手が二番手に存在する大阪ガスの投手層の厚さは底知れない。松永と共にドラフト候補として注目されていく投手であろう。是非都市対抗出場を果たし、ドラフト候補に相応しいピッチングを披露出来るか注目したい。
- 情報提供・文:2012.05.01 河嶋 宗一
コメントを投稿する