選手名鑑

井上 晴哉(日本生命)

井上 晴哉

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井上 晴哉

所属チーム:
日本生命
所属都市:
大阪市
球歴:
崇徳 – 中央大学
ポジション:
一塁手
投打:
右/右
身長:
180cm
体重:
100kg
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  • 寸評
     中大時代は大学球界屈指のスラッガーとして注目を浴びてきた井上。大学通算87安打、9本塁打と同年代の野手と比較すれば、輝かしい実績を残しているといえるが、私が見てきた試合では当たりがなく、良いと思ったことがなかった。ムラの多さがネックとなり、プロ入りはせず、日本生命で腕を磨き直すことなった。社会人に入ってからは早速大当たりを見せており、JABA京都大会では2ホーマー、JABA九州大会でも1ホーマーと自慢の長打力を遺憾なく発揮することが出来ている。今回は打撃のみ取り上げていきたい。

    (打撃)
     JABA京都大会・伯和ビクトリーズ戦では彼らしい豪快な打撃が復活していた。7回にストレートを豪快に巻き込んでレフトスタンド上段に飛び込む豪快なホームラン。その前の打席には右中間方向へ打ち返す一打を見せるなど、巧さも兼ね備えた打者である。

     スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めにセットし、どっしりと構えた姿には雰囲気を感じさせる。

     投手の足が着地する寸前に始動を仕掛けていき、左足を小さく上げていき、真っ直ぐ踏み出していく。踏み込んだ足をしっかりと踏ん張り、膝が開かないのが良い。

     トップを深く取る。彼はスラッガータイプでありながら、ヘッドが遠回りしたり、下から出るようなスイングではなく、肩口から振り出して、インパクトまでロスのないスイングができているところだ。スイングの軌道は良い。腕は柔軟に使えており、インコースも捌ける。膝の柔軟性もあって、低めの変化球の捌きも良い。上半身に無駄な力が入らず、良い形でボールを待てている証拠だ。

     フォロスルーまで豪快に振り切るスイングは恐怖感を感じさせるもので、外角ゾーンへ甘い球が来たら巻き込む思い切りの良さ、そして確実に放り込む怖さがあった。スラッガーらしい井上は初めて見た。

     下半身でタイミングを測ることが出来ており、長距離打者らしい豪快なフルスイング。それが出来ているのも、踏み込んだ右足は開きを我慢出来ており、しっかりと支えることが出来ているから。上半身と下半身のタイミングが取れたスイングが出来ており、大学時代よりも遥かに良い状態でスイングをすることが出来ている。

    将来の可能性
     彼の打棒を知っている方は豪快な打撃が復活したと思っているのだろうか。私は凡退した姿しか見たことがなかったので、京都大会で魅せた打撃に素直に驚きを見せている。この試合以外でも当たりを見せており、嵌った時の打棒は止められないものがある。ただ豪快に引っ張るだけではなく、右中間方向へ強い打球を打てるのも魅力的だ。

     ただ彼は調子が悪い時は長続きしてしまう脆さがあり、技術的なモノよりも、メンタル面が課題になっていくだろう。守るポジションが一塁で限定されてしまうので、可能性を広げるために三塁にも挑戦したことがあったが、守備を意識しすぎるとまた焦りから不調が長引きそうな予感を覚えたので、一塁・DHに専念して、持ち味である長打力を磨いていった方がスラッガーとして差別化を図ることが出来るのではないだろうか。

     昔からではなるが、統一球となった今の時代、外角球を思い切り巻き込んでホームランに出来る素質を持った打者は数少なくなる。その可能性を持ったのが井上 晴哉ではないだろうか。ようやくだが、今後も追いかけていきたいと思わせるものがあった!
    情報提供・文:2012.05.11 河嶋 宗一

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