選手名鑑

守安 玲緒(三菱重工神戸)

守安 玲緒

守安 玲緒

所属チーム:
三菱重工神戸
所属都市:
神戸市
球歴:
菊華 – 富士大学
ポジション:
投手
投打:
右/右
身長:
182cm
体重:
80kg
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  • 短評
     3年目を迎えた守安。JABA京都大会・セガサミー戦に先発。セガサミー打線を8回1失点の好投で勝利投手となった。突出した球速、変化球は無いが、内外角の投げ分け、速球、変化球のバリエーションが広く、実戦的な投球が出来る好投手。速球は常時135キロ~140キロと驚くべき球速・球威はない。すべてマックスの力を入れて投げているわけではなく、カウントを取る時は135キロ前後のストレート。追い込んだ時は130キロ後半のストレートをギリギリに集める緻密な配球。130キロ後半の速球で攻めることが出来る投球術の巧さは舌を巻くものがある。

     特に7回の表、8番佐藤から2-2からアウトローギリギリに決まる139キロのストレートで見逃し三振に奪った投球は思わず唸らされるものがあった。変化球はスライダー、フォーク、チェンジアップを投げ分け、ストライク先行の投球で、有利に持っていく投球。

     被安打は7本と塁上にランナーを出す事は多いが、粘り強く、甘い球は投げず、厳しいコースへ投げ込んでセガサミー打線を封じることが出来ていた。プロとなるとあまり見栄えがする投手ではないので、評価が受けにくいタイプだが、どんな場面でも動じずに投球が出来る好投手。今後も三菱重工神戸のエースとして活躍していく投手であることは間違いない。
    情報提供・文:2012.05.01 河嶋 宗一
  • 寸評
     富士大学時代は大学生離れしていた完成度の高い投球で、大学選手権準優勝を貢献。1年目も中継ぎ・先発としてマルチに活躍し、ドラフト候補として期待をかけられる。今年は都市対抗が10月とドラフト1週間前と一発勝負の展開になるが、一番大事な都市対抗で結果を示すことが出来たかがプロで活躍するかが決まっていく。

    (投球スタイル)
    ストレート 140キロ
    常時135キロ~140キロ
    スライダー 120キロ前後
    縦のスライダー 125キロ前後
    フォーク 125キロ前後
    ツーシーム 120キロ前後
    昨年は145キロ前後を計時していたが、今は140キロがやっとの内容。調子がかなり悪いのだろうか。テークバックの大きいフォームは、腕が振れてナンボのフォームなので、腕が振れなければ、ストレートが来ない。一番アピールしなければならない都市対抗で調子を落としてしまったのは残念。変化球は4球種を確認できたが、特に際立つ変化球はなく、コーナーに投げ分けながら投球を組み立てる。大学時代は大学生離れした完成度の高い投球に惚れ惚れとさせられたが、今は引き出しが多くても緻密さは感じなかった。

    右投手となると求められる基準は高くなる。大事な試合で140キロがやっとの内容で、昨年よりも内容が悪くなった結果をスカウトがどう見るか。個人的には優先してまでも獲りにいきたいと思わせる投手ではなかった。

    (配球)
    ・右打者
    ストレートは両サイド、変化球は外中心に攻める配球。立ち上がり直後はストレートが高めに浮く傾向が見られたが、尻上がりに両サイドのコントロールが安定していったが、突出した速球のスピード・キレがないので、多彩な変化球を投げても効力を発揮していないように見える。

    ・左打者
    外角中心にストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分け、芯を外す投球。三振を奪う決め球があるわけではなく、ストレートの切れも優れているわけではないので、プロの一軍打者を想定した場合、打たれる可能性は高い。


    淡々と両サイドに速球と変化球を投げ分けていく配球。大学時代は90キロのスローカーブを織り交ぜ、同じストレートでも球速差を付けて、配球の妙というものを感じさせてくれた。ただ投げ方が緻密ではなく、オーバーハンドになって、器用な投球が出来るフォームではない。突出した速球のスピード、キレがあるわけではないので、見劣りする内容になってしまった。

    (投球フォーム)
    セットポジションから始動する。左足を回しこむように上げていき、右足はしっかりと立つ。ショート方向へ足を伸ばして下していき、軸足を深く折り曲げて沈みこんでいく。左腕の使い方が独特で、下から大きく上へ上げる使い方になった。

    テークバックは以前より大きくなり、担ぐ動作となった。テークバックが大きいのは決して悪くはないが、調子に左右されやすいので、腕の振りが以前より鈍ってしまっているので、しっかりとしたストレートが来ていない。故障もあったのだろうか? 大学時代よりも回旋がスムーズでなくなり、鋭く腕が振れないフォームになっている。


    軸足を沈み込ませてから、上から振り下すオーバーハンド。上下上の動作をすると軸足のスパイクの押さえ付けが甘くなりやすく、結果的に低目へ制球力を失う。以前はもう少し粘っこい投球フォームをしていたが、何か特徴を欠けたフォームになっている。もう一度投球フォームを再考するべきか。何を売りにして、何を見出すか。それに向けてしっかりと投球フォームに作り上げてほしい。
    将来の可能性
    都市対抗の内容だけ見れば、プロ入りする実力はないと判断せざるを得ない。社会人の右投手となれば、求められるハードルは高くなる。この試合だけではなく、1年間追いかけた球団があり、都市対抗より良い状態の投球を確認し、良い状態に復調させる自信がある球団があれば手を挙がる球団があるのかと思っていたが、予想通り指名はなかった。

     だが無理にしてプロ入りするよりもしっかりと実力を見せてからプロ入りしてからでも全く遅くない。ここ2年は都市対抗初戦敗退。本人も、チームも、最高の形を残してからプロ入りしたいはずであろう。ぜひ来年は社会人3年目の集大成を見せてプロ入りすることを期待したい。
    情報提供・文:2011.11.03 河嶋 宗一

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