選手名鑑

高木 勇人(三菱重工名古屋)

高木 勇人

高木 勇人

所属チーム:
三菱重工名古屋
所属都市:
名古屋市
球歴:
海星
ポジション:
投手
投打:
右/右
身長:
178cm
体重:
80kg
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  • 寸評
     今年で5年目を迎える速球派右腕・高木勇人。昨年からドラフト候補として注目されているが、昨年はアピールする機会が少なく、プロ入りは成らなかった。5年目を迎える今年は悲願のプロ入りへ、スポニチ大会から精力的なアピールを続ける。
    (ストレート)
     彼の長所は常時140キロ前後・最速145キロを計測する威力あるストレート。軸足にしっかりと体重を乗せて、指にしっかりとかかった時のストレートの威力はドラフト候補クラス。

     ただ細かなコントロールを欠き、力を入れたストレートはベルト寄りに集まるので、打者からすれば打ち難さを感じない。彼は力で押していくところがあって、怖さを感じる。一昨年からそういう制球の甘さ・攻めの甘さが見られたが、今年も危ない攻めが見られる。

     力のあるストレートを投げる割に振り抜かれるのは出所の見やすいフォームであると考えられるので、コンビネーション・テンポを変えなければならないだろう。

    (変化球)
     変化球はカーブ、スライダー、フォーク。面白いと思ったのは100キロ前後のカーブ。人を喰ったかのように投げるカーブは緩く曲がる。最大約40キロ差のスピード差を付けて緩急が嵌った時は空振り三振が狙える。横滑りするスライダー、縦に落ちるフォークを織り交ぜた時は短いイニングで打ち崩すのは難しい。変化球のキレは標準以上のモノがある。

     
    (クイックタイム・フィールディング)
     クイックタイムは1.2秒前後と標準のクイックが出来ている。フィールディングの動きは悪くない。
    (投球フォーム)
     ノーワインドアップから始動する。大きく足を引き上げながらもバランスよく立つことができている。重厚な下半身と鍛えられた体つき。備えるエネルギーの大きさがかなり大きいことが伺える。左足を二塁方向へ送り込んでいき、重心を落としていく、以前よりも歩幅を広げ、ゆったりと着地するようになったか。踏み込んだ左足はつま先から着地する。左足のつま先を三塁側へ向けて着地し、腰の開きも抑えて、アウトステップになるのを防いでいる。

     左腕のグラブを突き上げて角度を付けるようになったが、左肩の開きが早くなっており、出所が見やすくなっている。テークバックは内旋していき、しっかりと肘を上げることが出来ており、上半身の使い方は問題ない。肘を前へ出していき、身体に近い軌道で腕を振り出す。腕の振りは柔らかく、カーブを操れる要因になったと考える。

     下半身の粘りを欠き、昨年から開きの早いフォームであることは変わりないが、始動から踏み出しまでゆったりとしていて、溜めた力を放出する意識は出てきたのではないだろうか。
    将来の可能性
     好調時は150キロ近い速球を計測する投手だが、やや開きの早いフォームなので、当たり前だが、ストレートで押していける投手ではなく、押す投球と交わす投球さじ加減が上手く出来ないとプロのレベルでは通用しない。プロで即戦力として活躍するならば、テンポ・間を意識し、打者にとっていかに嫌らしいピッチングを心掛けていかなければならないだろう。

     以前よりも緩急を意識したピッチングが出来つつあるが、肝心な所で制球力が甘くなっている。プロを意識するならば、更に制球力を極めて、先発として投げて勝てる投手にステップアップすることが不可欠。期待の若手からチームに欠かせない主力投手へ成長を遂げることを期待したい。
    情報提供・文:2012.04.17 河嶋 宗一
  • 寸評
    高校時代から巨人に在籍する中井大介(宇治山田商)をライバルに切磋琢磨してきた逸材。社会人の中で最もレベルが高いといわれる東海地区大会で実力を磨き、昨年の都市対抗では成長した姿を見せて、十分プロ入りも視野に出来る段階に来ていたが、この1年で集大成を見せて、プロ入りを実現するつもりだ。

    昨年の都市対抗の投球から彼の投球を振り返ってみたい。
    (投球スタイル)
    ストレート 149キロ
    常時130キロ後半~145キロ
    スライダー 125キロ前後
    フォーク 125キロ前後
    カーブ 110キロ前後
    力強い腕の振りから投げ込むストレートは常時140キロ前後を計時。重みのあるストレートで、プロの若手投手とひけをとらないぐらいの威力を誇る。変化球はスライダー、フォーク、カーブと一通り球種を揃えている。先発したヤマハ戦ではフォークのコンビネーションが決まっており、三振を奪うことが出来ていた。

    (配球)
    ・右打者
    外角中心にストレート、カーブ、スライダーのコンビネーション。この3球種で追い込んでいき、最後はフォークあるいはストレートで空振りを奪う本格派の投球スタイル。まだストレートと変化球が高めに浮く傾向はあり、痛打されることは多いが、コンビネーションが嵌った時はストレートの威力があるため奪三振を狙いやすい。

    ・左打者
    左打者には外角中心にストレート、スライダーを投げ分けていきながら投球を組み立てていくスタイルで最後はフォークとストレートで打者をねじ伏せる投球を見せる。

    変化球を使いながら投球を組み立てていくが、先発向きの配球ではなく、やはりリリーフ
    が彼の持ち味を引き出すのではないだろうか。先発としてじっくり見るが、内容は良く、今後の可能性に期待を持たせる内容であった。

    (投球フォーム)
    セットポジションから始動する。大きく足を引き上げながらもバランスよく立つことができている。重厚な下半身と鍛えられた体つき。備えるエネルギーの大きさがかなり大きいことが伺える。左足を二塁方向へ送り込んでいき、重心を落としていく、お尻を落としていくが、歩幅が狭く、着地は甘い。やや膝が突っ張ってしまうので、体重移動がスムーズにできないフォームだ。

    左腕のグラブを真っすぐ伸ばして正対しているため打者から見易くなっている。テークバックは内旋していき、しっかりと肘を上げることが出来ており、上半身の使い方は問題ない。ただ体を引きあげるというか、角度を活かす為に沈み込ませた体を一度引きあげるために軸足が浮いてしまい、下半身の粘りが欠き、高めに浮く傾向が気になる。

    腕の振りはかなり力強く、大きなエンジンを強く放出できている。体の強さだけではなく、何といっても腕の振りの強さが彼の持ち味。まだ開きの早さ・下半身の使い方に課題を抱えているが、もう少し上半身の力みを抜いて、踏み込み足の膝が柔軟に接地できるようになってくるとだいぶ変わっていく予感を感じさせた。
    将来の可能性
     投手としての馬力の大きさ、ストレートの力強さはドラフト候補クラスに達しており、昨年も行く気ならば指名されていたかもしれない。それでも1年残留したのはしっかりと実力を蓄えて、都市対抗というひのき舞台で、最高の内容を残して集大成を見せるつもりなのだろう。

    都市対抗の予選では3試合に登板し、防御率0.00。リリーフ中心の登板だが、持ち味が活きるのはリリーフだろう。都市対抗というひのき舞台で集大成と呼べる投球を示し、念願のプロ入りをかなえてほしい。注目度はそれほど高くないが、指名候補として個人的には注目していきたい投手だ。
    情報提供・文:2011.10.23 河嶋 宗一

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