2013年04月09日 松山中央公園野球場 (坊っちゃんスタジアム)

JR東日本vsNTT西日本

第42回JABA四国大会 決勝
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決勝戦で先発したNTT西日本・吉元一彦投手

決勝の相手は履正社高→関西大を経て今季入社した右腕・吉川侑輝の14奪三振2失点完投(吉川は今大会敢闘賞受賞)により三菱重工長崎を4対2で下したBブロック1位・NTT西日本が相手。ここで予選リーグ初戦・四国銀行での先発(5回1失点)以来、中3日で満を持して先発マウンドに臨んだのが吉田であった。

昨年、BFAアジア野球選手権大会で日の丸も背負った誇りを胸に「オフには肩周りのトレーニングをしながら、投げ込みを継続してきた」吉田。自己最速に1キロを迫る147キロを筆頭に常時140キロ中盤を記録するストレート、「ブレーキングボール」と表現したほうがいいカーブ、そして縦スライダーにチェンジアップ。さらに素早いフィールディング。2回からは4連続三振を奪うなど坊ちゃんスタジアムは彼の独壇場と化した。

これに対し、NTT西日本のエース・吉元一彦(汎愛高→大阪産業大・5年目)も3回まで相手打線をパーフェックトに抑える好投を演じる。しかし4回表には二死二塁から4番・松本 晃PL学園高→横浜商科大学・6年目・日本代表)、5番・石岡諒太(神戸国際大学附属高・3年目)に連打を浴び痛恨の2失点。「スタミナも球威も落ちなかった。今日は100点」と指揮官も絶賛の吉田の出来からして、これで実質試合は決まったといってよかった。

「西日本の強豪と対戦できたことが収穫。これで都市対抗に集中できます」と2大会連続6度目となる日本選手権の出場権も得て安堵の顔を浮かべたJR東日本・堀井監督。本命が苦しんだ末得た初栄冠は、チームの実力をいっそう押し上げる起爆剤となりそうだ。

最後に中四国勢について触れておきたい。準フランチャイズの中国勢は先述の通り、Cブロック3連敗のワイテックを除けば健闘。ただし、肝心の四国勢はAブロックの四国銀行・BブロックのJR四国共に3連敗に終わっている。

四国銀行では3番・右翼手に抜擢されたルーキー・山中大地(土佐高→慶應義塾大)、JR四国では三菱重工三原戦で2失点完投の5年目右腕・中野 光隆徳島商高)など、タレントの部分では収穫はあったものの、「スピードボールへの打撃対応やスピードボールではない部分でないところで抑える技術が足りない」(四国銀行・野口英巳監督)共通課題が改めて浮き彫りになった。

7月の都市対抗まで残された時間は少ないが、これを克服せねば全国での勝利はない。2010年の日本選手権で四国銀行が1勝をあげて以来遠ざかっている2大大会勝利のため、そして1999年・第29回大会のNTT四国(同年廃部)以来ないJABA四国大会・地元勢戴冠へ、両チームにはいっそうの奮起を望みたい。


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