2013年10月28日 京セラドーム大阪(大阪ドーム)

バイタルネットvs西濃運輸

第39回社会人野球日本選手権 1回戦
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1死満塁で併殺に倒れしゃがみ込む李(西濃運輸)

 先攻のバイタルネットが選択したのは3番・井上からの攻撃。7回途中にリリーフした西濃運輸・前田に対し、半数以上のアウトを三振で奪われていたが井上の打球はレフト後方を襲う。これをレフト・藤中が後ろ向きにダイビングでスーパーキャッチ。離累していた三塁ランナーが戻れずダブルプレーでチェンジとなった。

 1点取ればサヨナラ勝ちとなる西濃運輸の選択した打順は、9回に同点のタイムリーヒットを放った李からの攻撃。しかしサードゴロのホームゲッツーとなりまさかの無得点。続く13回に1点の勝ち越しを許すと、裏の攻撃ではこの試合当たっていなかった8番・森、9番・中村が打ち取られゲームセット。強豪が初戦で姿を消した。

 勝利したバイタルネットは曽根が先発の役割を果たし、田中 大が絶対絶命のピンチで踏ん張った。1点差の勝利に三富監督は
「ピッチャーがゲームを作ってくれた」
 と2人の投球を勝因に挙げた。

 そしてもう1人、三富監督を喜ばせた選手がいる。
「新人の4番が打ってくれたんで良かったです。たいしたもんですね。新人ですけど1番パンチ力がある。これまで4番らしい4番がいなかったものですから」

 新人ながら4番を務める丸山は2回に先制につながるスリーベースヒット、8回にも得点には結びつかなかったがツーベースヒットを放つ。一死満塁で始まった13回には決勝の犠牲フライ。星稜高校では2年夏に甲子園に3番・レフトでスタメン出場。しかし雰囲気に呑まれてしまい実力を発揮出来ず。この日本選手権は緊張よりも楽しみが強く、思い切ってやることが出来たそう。「強いチームばかりなんで、最終的に1点勝っていれば」と次戦での勝利に意欲を燃やしていた。

 2時間半ペースで進んでいたゲームが一転、終盤は熾烈な凌ぎ合いとなり決着が着いたのはタイブレーク2イニング目の13回。開幕戦を飾るに相応しい手に汗握る好ゲームだった。

(文・小中 翔太


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