2013年10月29日 京セラドーム大阪(大阪ドーム)

JFE東日本vsNTT西日本

第39回社会人野球日本選手権 1回戦
印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

姫野浩次投手(NTT西日本)

 この土壇場でのタフさの秘密は、価値ある一打を放った内藤が「やばかったっす」と表現した猛練習にある。都市対抗出場を逃したチームは6月中旬から8月の頭までの期間、朝から夕方まで厳しい練習をこなした。朝から長距離のランニングをこなし夜にも各自でスイング。精神的にも鍛えられたという。

 延長戦でも小原がロングリリーフで好投すると、一死満塁で任意の打順から攻撃できるタイブレークへ。

 JFE東日本は2番・生多からの攻撃を選択。タイブレークでは1、3、4番からの攻撃となることが多く2番打者が選択されることは珍しい。「4番を代えちゃってたんでね。(3番の)落合 成紀からにすると、落合がダメだとそこで終わっちゃう。(生多、落合の)2人でなんとか2点と思った」という青野監督の期待に生多が応える。

「後ろが落合さんだったので思い切り行こうと思った」とインコースのフォークをセンター前へ弾き返す2点タイムリーヒット。この試合初めてJFE東日本が勝ち越すと、その後二死満塁から長谷川の押し出し死球、吉川のタイムリーヒットでリードを4点に広げた。抑えれば勝ちの12回のマウンドには7番手・玉造が上がる。しかしいきなりNTT西日本の4番・高本にセンター前ヒットを打たれ2者が生還。尚も一死一、三塁とピンチは続き吉本の内野ゴロの間に1点差とされる。それでも二死一塁で玉造が踏ん張り逃げ切りに成功。

 投手7人、野手18人を使い切り、文字通りの総力戦でコールド負けさえよぎった序盤の劣勢を跳ね返し、見事な逆転勝ちを収めた。

 青野監督が「バント失敗もありましたし、細かい野球がまだまだ。次もいいピッチャーが相手ですけど粘っこく戦って行きたいですね」と次を見据えれば、生多は「日本選手権は初戦敗退ばかりだったんで、優勝狙って行きたい」と更なる高みを目指していた。

(文・小中 翔太


第39回社会人野球日本選手権特設サイト

応援メッセージを投稿する