2014年07月27日 東京ドーム

富士重工業vs日本新薬

第85回都市対抗野球大会 準々決勝
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富士重工業、猿川&石崎の投手リレーで0完封!準決勝進出!!

 7月23日のJR西日本Honda戦を「今大会中、1試合あるかないかの熱戦だった」とレポートしたが撤回する。この試合がよくなかった、というわけではない。他にも「1試合あるかないかの熱戦」があったからだ。
7月26日の三菱日立パワーシステムズ横浜日本新薬JX-ENEOSJR東日本試合レポート)、そしてこれから書く富士重工業日本新薬は「今大会中、1試合あるかないかの熱戦」と形容するに値する見事な試合だった。

“ドラフト候補”という「個人」で野球を観るクセのある私のような人間には、この試合は面白くなさそうに思えた。
前評判の高い選手は日本新薬の3番遊撃手・倉本寿彦(23歳・右投左打・180cm/82kg)くらい。両チームとも世代交代が進んで、そもそも知っている選手が少ない。
ところが試合が始まってびっくりした。今年と来年のドラフト候補が少なくない人数、出てきたのだ。まず名前が挙がるのが富士重工業の先発、猿川 拓朗(新日鉄住金鹿島からの補強・22歳・右投左打・183cm/85kg)だ。

 菊池 雄星(現西武)が話題になった09年のの甲子園では、花巻東のチームメイトとして4番・三塁手をまかされていた選手だ。その後東海大へ進学して、本格派投手として大学通算15勝3敗という成績を残している。なかなかの好成績だが、何度か見た印象を言えば、特徴の少ない本格派だった。それがこの試合では7回3分の2を投げ、3安打、9三振の無失点に抑えた。

 ストレートの最速は東京ドームのスピードガンで147キロだから評価できる。しかし、このストレートが突出していない。
130キロくらいのスプリット、120キロ台のスライダー、130キロ台中盤のカットボール、130キロ台後半のツーシーム、110キロ台のカーブという変化球を状況に応じて使い分け、新日鉄住金東海REX、三菱日立パワーシステムズ横浜を攻略した日本新薬打線を沈黙させてしまった。
プロ野球では西 勇輝(オリックス)が似たタイプだろうか。左打者の内角低めいっぱいにスプリットを落としてストライクを取ったときには思わず声が出た。来年の上位候補と言っていい。

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