2014年08月08日 横須賀スタジアム

侍ジャパン社会人野球日本代表vs横浜DeNA(ファーム)

侍ジャパン強化試合 一次合宿
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関谷選手(JR東日本)

  5回から登板した関谷。関谷は日大三―明治大を経て、JR東日本入り。明治大時代は大学日本代表として日米大学野球選手権に出場。好投を見せて、MVPを獲得している。国際大会は経験のある投手だ。小島監督は社会人に入ってからの関谷の投球を「だいぶ大人になった」と評したが、頷ける投球であった。

 関谷の特徴として左手のグラブを高々と掲げてから、真っ向から振り下ろすオーバーハンド。コンパクトなフォームで投げる投手が多くなった現代の野球ではとても個性的なフォームである。そこから145キロ級の速球、落差のあるチェンジアップで翻弄する投手だが、制球が乱れがちで、雑な投球が見られた。

 この試合の関谷は安定した投球を披露。140キロ前後の速球を両サイドへ集め、追い込んでからのフォークが冴えて、三者連続三振を奪った。大学時代よりも格段に成長を見せており、来年のドラフト候補に期待がかかる内容だった。ここまで成長を果たすことが出来たのは、社会人野球では大学野球と比べると打者のレベルも高まり、より高度な投球が求められる。関谷は社会人野球に半年揉まれたからこそ、投球術をより磨きをかけたのだろう。6回途中でマウンドを降りたが、順調な仕上がりを見せた。

田中選手(かずさマジック)

 ここまで投手2人を紹介したが、野手ではキラリと光る活躍を見せた選手を紹介したい。今回は、9回表に同点本塁打を放った田中 健(新日鐵かずさマジック)だ。

 筑陽学園-日本大を経て新日鐵かずさマジック入りした田中は2年目の昨年にブレークし、遊撃手部門でベストナインを獲得した。サイズを見ると体は大きくないが、本塁打を打てるパンチ力と堅実且つスピーディな動きが光る内野手だ。
 チームでは主に2番を打つ田中だが、この試合では9番セカンド。ここまで安打はなかったが、9回表、大田 阿斗里から直球を振り負けせず、レフトスタンドへ打ち込んだ。
 守備はセカンドでも、ショートでも軽快な動きを見せた。この試合はフル出場を果たし、日増しに首脳陣の信頼感は高まっている。上位打線は3番多幡 雄一、4番林 稔幸、5番松本 晃、6番井領 雅貴と社会人でもトップクラスと評される強打者が揃うが、二遊間を守れて、さらに本塁打を打てるパンチ力のある田中の存在感は大会へ向けて大きく高まっていくはずだ。

(文=河嶋 宗一


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