2016年07月16日 東京ドーム

トヨタ自動車vs七十七銀行

第87回都市対抗野球大会 1回戦
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佐竹の好投で5回表の2点を守り抜きトヨタ自動車が勝利!

 1点を争う好ゲームとなった。こういう試合でモノをいうのは守り。散発8安打に抑えられたトヨタ自動車は随所で守りに冴えを見せた。

 まず先発の佐竹功年(早稲田大卒33歳)を好リードした細山田 武史(DeNA→ソフトバンク出身30歳)は肩で魅了した。1回のイニング間で1.79秒を計測したのはカバーに入ったショートが前に出て捕ったためだが、2回裏には二盗を阻止する1.91秒の強肩でピンチを未然に防ぎ、実戦での強さをアピール。これで七十七銀行は走れなくなった。

 ショートの源田壮亮(愛知学院大卒23歳)も凄い守りを見せた。4回裏、七十七銀行の4番佐藤 勇治(東北福祉大卒30歳・中堅手)の三遊間への強い打球に追いつくと、素早い送球動作から強いワンバウンド送球を見せ、かなり微妙なタイミングだったが間一髪でアウトの判定。佐藤勇は7回のヒットのとき4.37秒で一塁に到達しているので俊足と言っていい。それを深い位置から刺しているのである。 

 両チームで唯一得点シーンが見られたのが5回表だ。トヨタ自動車は先頭の多木裕史(法政大卒26歳・中堅手)が内野安打で出塁し、細山田がバントで送って1死二塁の局面を作る。ここで9番源田がバント安打。意表を突いたのは二塁走者の多木も三塁に走っていないことでわかる。ちなみに打者走者の源田の一塁到達タイムは3.77秒。3回のショートゴロでも3.88秒で走っているので俊足はピカイチである。 

 1死一、二塁で1番藤岡 裕大(亜細亜大卒23歳・右翼手)は3球目をセンターへクリーンヒットして満塁。ここで投手は鈴木 貴也(法政大卒24歳)に代わるが北村が押し出しの四球を選び先制、そして3番小島宏輝(早稲田大卒29歳・指名代打)の併殺崩れの間に三塁走者が還り2点目が入る。 

 今日の佐竹の出来を見れば2点で十分だった。まずよかったのはコントロール。低めに丁寧に集め、とくに際立ったのはアウトローへのコントロール。13奪三振のうち5回まではストレート主体で取り、この残像を利用して6回以降はチェンジアップ、カーブなど縦の変化球で量産した。13個の三振以外ではフライアウトが11個と多く、術中に陥れた様子がよくうかがえる。 

 細山田との呼吸も抜群で、返球されたボールを捕ってから投げたボールがキャッチャーミットに届くまでの投球タイムは6秒台が多かった。このテンポのよさも七十七銀行打線を翻弄する武器になった。 

 七十七銀行で注目したのは4番手で登板した宝利亮(近畿大卒24歳、日本製紙石巻からの補強)だ。8回にマウンドに立つと1死から4、5番打者に連続死球を与えるなど不安定さを露呈したが、ストレートは最速146キロを計測し、これが気持ちよくキャッチャーミットを叩き、不安定ながら2イニングを無失点に抑えた。

 投球タイムが2.2秒台とゆったりしているのにステップに行ったときの下半身に粘りがなく、これがコントロールを乱す原因になっている。下半身強化が今後の課題である。

(文=小関 順二

応援メッセージ (1)

トヨタ自動車細山田頑張れ‼鷹派の韋駄天 2016.07.18
細山田さんがソフトバンクで戦力外を受けたときは驚きました。でも、今新天地で頑張っている姿を見るのはとても嬉しいです。これからも頑張ってください!

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