2016年07月18日 東京ドーム

NTT東日本vs四国銀行

第87回都市対抗野球大会 1回戦
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投打がかみ合いNTT東日本が四国銀行に勝利!

 

 地力に勝るNTT東日本四国銀行を圧倒した試合だ。2回に5番村上純平(鷺宮製作所からの補強、法政大卒33歳・指名代打)、3回に2番高野 翔(流通経済大卒25歳・中堅手)、8回に1番福田周平(明治大卒24歳・遊撃手)がホームランを打っているので長打が際立った試合に映るが、私にはNTT東日本の足が四国銀行を圧倒したと思っている。

 その口火を切ったのは2回の攻撃だ。村上のホームランのあと、1死走者なしから6番砂川哲平(セガサミーからの補強、駒沢大卒24歳・三塁手)が四球で出塁すると、二盗、三盗を成功させ、7番下川知弥(駒沢大卒24歳・二塁手)のレフト前ヒットで生還するのだ。あっという間の出来事で、一塁に出塁してからホームに生還するまでに要した球数はたった4球。

この2盗塁に刺激を受けたのが1番福田ではないか。第1打席四球、第2打席ライトライナーに倒れると3打席以降、二塁打、三塁打、ホームランを続けざまに放つのである。二塁打のときの二塁到達は7.88秒、三塁打のときの三塁到達は11.19秒と、プロに入っても上位のタイム。もし1、2打席で単打を放っていればサイクルヒットである。

打ち方は安定してヒットを打てる形を持っている。始動の一本足は滞空時間が長く、相手投手がタイミングを狂わそうとしても対応できる時間的な余裕がある。二塁打は141キロのストレート、三塁打は外角のチェンジアップ、ホームランは真ん中のストレートと緩急に対応しているのがよくわかる。

砂川にも福田と同じような長所がある。ゆったりとしたタイミングで一本足に入るので、ボールを手元まで呼び込むことができる。つまり緩急に対応できる形を持っている。二盗、三盗したあとの第2打席以降ヒットが出ていないが、形の良さがあるので2回戦以降も期待できると思う。

投手は先発の大竹飛鳥(関東学院大卒31歳)が最速145キロのストレートにスライダー、フォークボールを交えた緩急で5回途中まで2失点に抑えた。と言っても、5回に簡単に2死を取ってグラウンド整備に入るのかなと思っていたら8番打者から4連打され、2失点を喫して降板したのには白けてしまった。

武田久(北海道日本ハムファイターズ)似の低い体勢から伸びのあるストレートとキレのある変化球を投げ分けるピッチングスタイルは安定感があるので、油断さえしなければ6回くらいまで無失点で行けたと思う。

リリーフ陣の中では投球フォームのよさで3番手の渡邉啓太(神奈川工科大卒23歳)、ストレートの威力で5番手の森脇 亮介セガサミーからの補強、日本大卒24歳)に注目した。森脇はストレートのスピード不足、森脇は最速152キロを計測したように速いことは速いが抜ける。両投手を合体させたら最強の投手が出来上がりそうだ。

(文=小関 順二

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