2016年07月19日 東京ドーム

西濃運輸vs大阪ガス

第87回都市対抗野球大会 1回戦
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西濃運輸・佐伯が大阪ガス打線を完封

 西濃運輸の先発、佐伯尚治(九州産業大卒33歳)が超絶技巧のピッチングを展開した。試合後、大阪ガス野球部関係者に話を聞くと、「衰えたって聞いていたんだけど」と頭を掻いていたが、そんな気配はまったく感じられなかった。ストレートの最速は確認できただけで125キロ。3回以降は120キロ前後になっていたが、この120キロが速く見える。6三振のうちストレートで奪ったのが3個もあった。

 こういう技巧派に対するとき打者が心がけるのが逆方向。しかし、大阪ガス打線は与(くみ)しやすいと思ったのか引っ張りにかかる選手が多かった。佐伯が対した32人の打者のうち三振が6個、センター方向の打球(投手へのバント含む)5個。残る21打者のうち逆方向に打ったのが7人で残りの14人はいずれも引っ張りにかかっている。それも柳田悠岐(ソフトバンク)ばりのフルスイングが多かった。

 佐伯の真骨頂はストレートの球筋から打者近くで沈んだり曲がったりする変化球のキレと、そのコントロールのよさにある。打者が攻略するなら長く球筋を見極めるためキャッチャー寄りのミートポイントで捉えなければならないがそれができなかった。大阪ガス最大の敗因と言ってもいいだろう。

 この佐伯は投げるだけでなくバント処理で見せる守りも抜群だった。2回裏、先頭打者の4番打者をヒットで出塁させると5番打者はセオリー通りバント。悪いバントではなかったが佐伯はこれを捕ると躊躇なく二塁に送ってフォースアウトにする。

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