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第83回 MLB キューバ選手との契約を自由化へ2015年02月09日
【目次】
5位 松井秀喜氏が横浜DeNAキャンプを視察!フリー打撃では一発も! /4位 フリオ・フランコがBC・石川の監督に!
3位 松坂大輔がファンの前でブルペン解禁 /2位 斎藤佑樹、2回1失点も仕上がりの良さをアピール
1位 MLB キューバ選手との契約を自由化へ
1位 MLB キューバ選手との契約を自由化へ

MLB キューバ選手との契約を自由化へ
MLBは2月4日(水)、キューバ選手と契約する際に必要だった米政府の許可の取得を撤廃したと各球団に通達した。
世界的に需要がある大きなニュースとなった。これまでキューバの選手と契約を結ぶ際には、米財務省外国資産管理局の許可が必要であったが、この制度により、移籍するまでがだいぶスムーズになり、MLBに移籍するキューバ選手も移籍することが多くなりそうだ。MLBで活躍するキューバ選手は、昨年から日本でプレーするキューバ選手はグリエル(現・横浜)、セぺダ(現・巨人)、デスパイネ(現・千葉ロッテ)とトップレベルの選手が活躍しているが、彼らがMLBでプレーする可能性がぐっと高くなったのだ。
契約の際に、選手本人の宣誓書の提出で済ませられるようだが、日本のようにキューバ政府を介さず出来るのか。MLBが嫌うのは、掛け持ちである。日本でプレーするキューバ3選手は、現在、行われている中南米の野球大会・カリビアンシリーズに出場。それだけではなく、キューバの国内リーグにも参加しているのだ。グリエル自体、掛け持ちは大変キツイと語っており、また国際大会の状況によっては、ペナントレース中も、出場する可能性があり、シーズン途中に離脱せざるを得なくなる。
千葉ロッテと横浜DeNAはその離脱を承認しているが、MLBの場合はそのケースに該当するか、しないかで、獲得する可能性は変わってくるだろう。長年、国交の正常化に努力してきただけに、キューバと球団間でトラブルは避けていきたいところ。
これにより多くの選手が世界のプロリーグを稼げる可能性が出た。直接、MLBからプレー出来る選手もいれば、まだMLBではマイナーかもしれないが、NPBでは支配下選手として獲得し、NPBで実績を残してから、MLBでメジャー契約というケースも出てきて、選択肢が多くなったというのは間違いない。この自由化で、どう世界の野球が動いていくか注目をしていきたい。


- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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