第10回 例年以上に豊作な「自由契約」外国人選手。活躍するのは誰?2014年12月25日

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例年以上に豊作な「自由契約」外国人選手。活躍するのは誰?

【目次】
[1] 投打の目玉・ブランコ&バリントン獲得したオリックス
[2] DeNAにうまくはまりそうなロペス、楽天はクローザーをリプレイス
[3] ペーニャとAJに働き場所はあるか?

投打の目玉・ブランコ&バリントン獲得したオリックス

 外国人選手の国内移籍は珍しいことではなく、補強においては失敗の少ないチャンネルとして重宝されているが、このオフ市場に出た選手には、どの程度の活躍が期待できるのだろうか。

 12月6日にオリックスがトニ・ブランコ(DeNAを退団)、ブライアン・バリントン(広島を退団)の獲得を発表した。両選手は、DeNA、広島ともに働きへの評価よりも、年俸面の折り合いがつかず放出に至ったと見られ、期待度では最も高いだろう。


 ブランコは、85試合の出場に留まったが17本塁打、長打率.492、ISO(長打率−打率).209を記録。2013年から数字を大きく落としたものの、それでも率的にはリーグ内で10番前後の長打力を見せており、これは貴重な価値だ。一方で三振は増加、四球は減少傾向が見られ来日直後のような粗の目立つ内容にも映る。

 ただ、細かなスタッツ以前に、まず注視すべきは85試合の出場しかできなかった現時点での耐久性で、出場した試合でも能力が順当に発揮できない状態だったと考えないといけない。パ・リーグではDH制があり、肉体的な負荷を下げた出場は可能だが、どこまで状態を取り戻せるか。ただ、オリックスのこのオフの攻撃面での補強は手厚く、ブランコがフル出場できないケースも織り込んでの獲得ではあるだろう。


 バリントンは今シーズン9勝8敗、防御率4.58、投球回も131.2に留まり表向きの成績は落とした。ただ四球の少なさ、ゴロを打たせる割合では変わらず良い数字を出しており、投球内容については非常に優れている。
 成績の下落については、ゴロがアウトになった割合の低下、すなわち内野守備との関連がうかがわれる。(広島の内野守備は優れていたが、バリントンはその恩恵をあまり受けられなかった可能性がある)

 オリックスの野手陣のゴロをアウトにする能力は比較的高く、バリントンのゴロを打たせる能力との相性は良い。躍進を支えた金子千尋、西勇輝、ブランドン・ディクソン、松葉貴大、東明大貴らを擁する投手陣はさらに強固になる。当面のライバルであるソフトバンクに対しリードを築けている投手力で、さらに引き離すための良い補強だ。

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プロフィール

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  • 合同会社DELTA
  • 2011年設立。スポーツデータ分析を手がける。代表社員の岡田友輔と、協力関係を結ぶセイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。
    書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・リポート1,2,3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクスマガジン1,2』(DELTA刊)、メールマガジン『Delta's Weekly Report』などの媒体を通じ野球界への提言を行っている。
  • 最新刊『セイバーメトリクス・リポート4』を3月27日に発売。

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