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第6回 ヤンキースが抱えるトレード問題2014年07月22日

田中選手
7月に入りメジャーリーグもシーズン前半が終了。
7月15日にミネソタ州ミネアポリスで開催されたオールスターゲームの後は、トレードに向けてメジャーリーグ内が慌ただしくなる時期でもある。7月31日を期限として、各チームは様々なトレードを企てる。
早々とポストシーズン進出から脱落したチームは、来季のチーム構想をプランニングするため、チーム内から選手を放出したり、他チームから若手をトレードしたり、、と毎日様々なニュースがアップデートされて、ますます目が離せない時期になってきている。
私が取材しているヤンキースもまた例外でなく、GMのブライアン・キャッシュマン氏は、今このトレード問題に躍起となっているはずだ。先日、メジャー1年目にしてもはやヤンキースのエースとして大活躍していた田中 将大投手が、右肘靭帯部分断裂で故障者リスト入りしてしまった。
ヤンキース先発ピッチャーは開幕当初の5人(C.Cサバシア、黒田 博樹、イバン・ノバ、田中 将大、マイケル•ピネダ)のうち黒田 博樹、田中 将大投手以外の3人がシーズンの早いうちに故障者リスト入りしてしまい、3人の代わりに入れた投手も、活躍してはいたがいまいちピリッとせず、、という感じで、先発の不安定さは相変わらず否めない。そんなチーム状況の中、ヤンキースは早くもこの2人の日本人投手にかかりっきりになっていて、その中でも田中投手への依存度は過剰であるとの声も多く上がっていたほど。
そのヤンキースの勝利のキーマンとなる投手がまさかの故障。一番最初にこの情報をニューヨークポスト紙がツイッターで発信し、それは瞬く間に全米を駆け巡り、あまりに早いその日の到来に激震が走った。
それもオールスター出場が決まった直後であり、選手間投票で堂々第一位の得票数を得て出場が決まった田中投手、まさにこのオールスターで全米のファンにその姿をお披露目する絶好のタイミングだっただけに、本人もそうだが、それ以上に残念に思ったファンも多いに違いない。

- 中薗麻衣
- ニューヨーク在住6年目。現在、ニューヨークのTVプロダクションに勤務し、MLBをはじめNBA, NFLなどアメリカンスポーツ取材を2010年より行い、日本向けに、コラム執筆、取材リポート、映像編集、番組コーディネート業等、幅広く活動している。
NHKスポーツニュース番組、「おはよう日本」スポーツコーナーMLBスプリングトレーニング等他多数。週刊ダイヤモンドオンライン「アメリカンスポーツビズの歩き方」コラム執筆、週刊NY生活「MLBコラム」、週刊NY生活TV、テレビ東京「海外いくならこーでね~と!」出演など。
- twitter:@Maia_K_Nakazono
- ニューヨーク在住6年目。現在、ニューヨークのTVプロダクションに勤務し、MLBをはじめNBA, NFLなどアメリカンスポーツ取材を2010年より行い、日本向けに、コラム執筆、取材リポート、映像編集、番組コーディネート業等、幅広く活動している。
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