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第12回 課題が明らかになった田中将大が次に目指すもの2015年04月08日

田中 将大投手

良い点も、悪い点も、はっきりと出た田中 将大の開幕戦のピッチングを振り返る

 2015年4月6日、ニューヨークヤンキースの本拠地、ヤンキースタジアムで行われた開幕戦に、開幕投手として登板した田中 将大投手。名門ヤンキースのエースとして、そして日本人4人目の開幕投手としてメジャー2年目にして大舞台に立った。

 しかし、結果は、4回を投げ、1本塁打を5失点。期待に応えることはできなかった。ただ、結果以上に新しい田中将大になるためにシフトチェンジしている。進化の過程をこの試合では垣間見えた。2015年の田中のキャンプからここまでの過程を見ていこう。

 フロリダのキャンプ期間中の3月27日、ジョー・ジラルディー監督が正式に今年の開幕投手は田中に決定と発表。その後、田中はこの発表を受けて
「(開幕投手に指名してもらったことは)非常に光栄という思い。ベストな調整をしていきたい。2年目だし去年のこともあるので1年間戦い抜くことが大事。その第一歩と考えて投げられれば」
と 落ち着いた様子でその喜びを率直に語った。

 田中といえば昨シーズン途中に右肘靭帯の部分断裂と診断され、約二ヶ月半もの間、戦線から離脱。シーズン終盤に復帰を果たしたが、今年のキャンプ期間中も彼の肘の状態に関して、いつも質問が集中していた。

 キャンプスタート当初、指揮官であるジラルディー監督は「田中はここまでオフの調整は順調に来ている。肘の状態は今は順調だが、細心の注意が必要であり、心配な部分は残るし、シーズンで投げることは厳しい」と吐露していた。 その上で先発投手の健康を守る上で6人制ローテーションまで具体的に検討していることを明かすほどでもあった。

 田中本人も、
「もちろん、(メディアから肘の状態に関する質問が飛んでくることに関して)その予想はしてましたし、僕が今年、今シーズン、試合に勝つ負けるより、僕の肘が切れるか切れないかの方が注目されているのかなという気分ですけど、シーズン進んでいくにつれて、僕が投げて勝つ負ける、そっちの方にフォーカスしてもらえるように頑張ります」
と日々矢継ぎ早に飛んでくるメディアの肘に関する質問に対して、その不安を払拭させるかのように落ち着いた口調でコメントしていた。

 メディアの心配をよそに、事実今回のキャンプは順調な仕上がりで、ジラルディー監督をはじめ、ロスチャイルド投手コーチなど首脳陣も田中の仕上がりに関して満足している様子であったし、早い段階から開幕投手は調整が遅れているCCサバシア投手でなく、田中で決定であろうと、日米メディアの中でも囁かれていた。

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プロフィール

中薗麻衣
中薗麻衣
  •  ニューヨーク在住6年目。現在、ニューヨークのTVプロダクションに勤務し、MLBをはじめNBA, NFLなどアメリカンスポーツ取材を2010年より行い、日本向けに、コラム執筆、取材リポート、映像編集、番組コーディネート業等、幅広く活動している。

     NHKスポーツニュース番組、「おはよう日本」スポーツコーナーMLBスプリングトレーニング等他多数。週刊ダイヤモンドオンライン「アメリカンスポーツビズの歩き方」コラム執筆、週刊NY生活「MLBコラム」、週刊NY生活TV、テレビ東京「海外いくならこーでね~と!」出演など。

  • twitter:@Maia_K_Nakazono

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