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第21回 田中将大、プレーオフ初登板!「絶対的なピッチャーになりたい」2015年10月08日

田中 将大投手

 試合後、今日の投球を振り返って田中投手は、
「やはり悔しい結果に終わってしまったなというのが一番で、シーズン中から自分自身でも課題と感じていたホームランをイニングの頭で初球で打たれてしまったので、シーズンで出ていたことがここでも出てしまったなという感じでした」
と答え、今日の対戦相手のカイクル投手との投げ合いについて
「あれだけのピッチャーを相手にチームとして戦うわけですから、先に点を取られれば苦しくなるし、追加点も取られれば苦しくなるし、こういう試合展開にしてしまったというのは僕の責任だと思っています」と険しい表情で言葉を発していた。

 はじめてのポストシーズンで球場も異様な盛り上がりだったと思うが、何か特別なものを感じたのか、という問いに対し、
「それは特別ですよね。レギュラーシーズンであれだけ盛り上がることは無いので。でも、ホームなのでやはり自分の力にもなりましたし、あの歓声というのはホームだからこそ味わえたものだと思います。敵地であのような歓声があっても黙らせようと、ため息に変えてやろう頑張りますし、こういう雰囲気で投げることは選手として上を目指していく喜びというか、こういう舞台でやれることは本当に幸せなことだと思うので、今日はなおさら結果を残したかったですね」

 自分の力をすべて出し切って臨んだ登板だったが、このような形でシーズンを終えたことに悔しさを隠しきれず、時々声を詰まらせながら言葉を振り絞って記者たちの質問に答えた田中投手。
今シーズンはじめからあちこちで懸念されていた田中投手の「一発病」。最後の一発勝負でもこの一発病に泣き、チームを悲願のワールドチャンピオンへ導く扉の鍵を手にすることなくあっけなくシーズン終了してしまった。

 静まりかえったクラブハウスでは、選手それぞれが言葉数少なに荷物を整理し、長いシーズン共に戦ったことをねぎらい、また来年会おうとかたく握手、ハグ。
一人、またひとりとクラブハウスを去っていく中、普段は早くクラブハウスを去る田中投手がなかなか着替えようともせず、遅くまで残っていた。

 初めてのポストシーズンをかけての大舞台、思うように結果が出なかった田中投手は来シーズンを見据えて、
「今日みたいな試合は完璧なピッチングをしないといけないし、絶対的なピッチャーであれば、あの場面でマウンドを降ろされることも無かったと思います。自分としては絶対的なピッチャーにならなければならないと思いますし、まだまだ自分の位置に満足はしていませんので、高いところを目指して投げて行くだけですね」
と来シーズンはよりステップアップして活躍することを誓った。
今年は彼にとって満足できず課題が残るシーズンではあったが、とはいえ昨年痛めた肘の問題も今年は大きな問題とならなかったことには、やはり評価するべきであろう。

 長いシーズンを戦い抜いて疲労もピークに達しているはずの田中投手、ひとまずはオフシーズンしっかり休養して来季こそは「ヤンキースエースの田中」として輝かしい姿をニューヨークのファンに見せつけて欲しい。

田中投手、本当にお疲れさまでした!

(文・中薗麻衣

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