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第3回 【ドラフト総括】中日ドラゴンズ編2014年11月07日
【目次】
[1] 将来性の高い野村亮介を単独指名
[2] 友永、井領、石川と即戦力として期待したい社会人野手たち
[3] 8位ながらも即戦力として期待したい山本雅士
[4] 危機感を持たせる今年のドラフト
中日ドラゴンズ 指名選手一覧
名前 | 高校 | |
---|---|---|
1位 | 野村 亮介 | 三菱日立パワーシステムズ横浜 |
2位 | 浜田 智博 | 九州産業大 |
3位 | 友永 翔太 | 日本通運 |
4位 | 石川 駿 | JX-ENEOS |
5位 | 加藤 匠馬 | 青山学院大 |
6位 | 井領 雅貴 | JX-ENEOS |
7位 | 遠藤 一星 | 東京ガス |
8位 | 山本 雅士 | 徳島インディゴソックス |
9位 | 金子 丈 | 大商大 |
※育成選手1位 | 佐藤 雄偉知 | 東海大相模 |
育成選手2位 | 石垣 幸大 | いなべ総合 |
育成選手3位 | 藤吉 優 | 秀岳館 |
育成選手4位 | 近藤 弘基 | 名城大 |
※ 育成枠1位の佐藤投手は中日が交渉権を放棄したため、今年は入団しない。
将来性の高い野村亮介を単独指名

エース候補として期待がかかる濱田達郎とドラフト1位の野村亮介
2年連続でBクラスに終わった中日。落合GMの下、15人が戦力外通告を受けた。一見すると、見切りが早い、冷酷という印象を与える。ただ低迷が続いたチームが上向くために、血の色を変えようと人員整理するのはある意味、当然だ。
かつて、星野 仙一氏が阪神の監督時代、4位に終わった2002年のオフに大きく人員整理をしたことがあった。その翌年に阪神は1985年以来のリーグ優勝を果たすのだが、今回もまさにチームそのものを入れ替えるような指名だったといえる。
今回の人員整理はチームの体質を変えるために、落合色に適応できる選手を選んだ。
まず中日の最優先補強ポイントは投手。規定投球回を達成したのが大野 雄大と山井 大介のみ、今年もエースの吉見が3試合登板に終わった。高卒2年目の濱田 達郎が台頭したが、それも心許ない。
1位で野村 亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜)を指名出来たのは非常に大きい。野村は140キロ後半の速球に加え、スライダー、フォーク、カーブと多彩な変化球を投げ分ける。1年目から即戦力として活躍出来る投手であるかは疑問が残るが、いずれは先発ローテーション入りも期待できる素材で、まだ21歳と言う若さが良い。
山井も、先発ローテーション入りとして1人前になるまで長く時間がかかり、大野も先発ローテーション入りしたのは昨年の3年目から。1位として指名したことは、最も期待している表れであり、彼が大成するまで我慢強く育てていくことだろう。
【次のページ】 友永、井領、石川と即戦力として期待したい社会人野手たち

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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