第7回 【ドラフト総括】東北楽天ゴールデンイーグルス編2014年11月11日

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【目次】
[1] 安樂智大はどう育てるべきか?
[2] スラッガー候補・ルシアノ・フェルナンドなど有望株揃い!
[3] 加藤、伊東の社会人コンビの活躍にも期待

加藤、伊東の社会人コンビの活躍にも期待

伊東亮大(日本製紙石巻)

 6位の加藤 正志JR東日本東北)は鶴見大時代に、明治神宮大会の出場を争う横浜市長杯に出場。

 地面スレスレの位置から投じる右のアンダースロー。120キロ台だが、浮き上がるような球筋と90キロ~100キロ台の遅いカーブで、打者を手玉に取る投球が持ち味。フィールディング、クイックなどの細かい技術が優れており、これまでの東北楽天にはいないタイプの投手で、どう育てていくか興味深い。

 7位の伊東 亮大日本製紙石巻)は今年にかけて長打力を伸ばしてきた左打者。来年は26歳と野球選手としては中堅を迎えるので、1年目から結果を残していかなければならない立場。

 ただ、打球が上がるタイプではなく、これまでの打撃を振り返ると、ライナー性の打球が多く、どちらかというと中距離打者タイプだ。プロの指導により、長距離打者に変貌するのか、また対応力を磨き、打率で勝負するかは本人次第。

 育成枠1位の八百板 卓丸聖光学院)は足をウリにする選手だが、まだ木製バットに置き換えると打撃がネックとなり、まずは打撃強化で、生き残っていきたいところだ。育成枠2位の大坂谷 啓生(青森中央学院大)も打撃力を磨き、支配下枠を勝ち取る活躍を見せていきたい。

 楽天のドラフトの特徴として、2004年からのドラフト1位はすべて投手であること。そして2012年から3年続けてドラフト1位が高校生投手であるように、将来性の高い逸材を1位に、チームの土台を築き上げようとしている。それは田中 将大を球界を代表する投手に育てあげ、昨年、創設初の日本一に輝いたように、エース候補を果敢に挑戦するスタイルが根付いている。一からスタートした球団が、7年で日本一になったように、投手から編成作りするスタイルは悪くない。

 だが素質が高くても、実戦力が足らない投手が多く、投手力は他球団に比べる弱い。規定投球回に達したのがエースの則本昂大と左腕で8勝を挙げた辛島 航の2人のみ。2人以外を上げると、規定投球回には達しなかったものの、8勝を挙げた塩見 貴洋と、全体的に即戦力となる投手は足りない現状ではあるものの、それでも将来性の高い投手を果敢に指名にいく姿勢はむしろ清々しさを感じさせる。1年目はドラフト5位の入野、ドラフト6位の加藤がどこまで即戦力で活躍できるかが、来季の順位を占うのではないだろうか。

東北楽天に課された課題は、安樂 智大を球界を代表する投手に育てあげること。また安樂以外もポテンシャルが高い選手を指名されており、彼らの才能を最大限に伸ばす育成が出来るか注目をしていきたい。

 総括点数85点 球界を代表する可能性がある安樂をしっかりと育てることが楽天の使命。また小野、フェルナンドのような才能溢れる逸材を育てることが出来るか?

(文・河嶋 宗一


プロ野球ドラフト会議2014特設サイト

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安樂 智大(済美) 【選手名鑑】
入野 貴大(岡豊) 【選手名鑑】
小野 郁(西日本短大附) 【選手名鑑】
福田 将儀(習志野) 【選手名鑑】
八百板 卓丸(聖光学院) 【選手名鑑】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。

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