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第9回 【ドラフト総括】千葉ロッテマリーンズ編2014年11月13日
【目次】
[1] 即戦力内野手・中村奨吾の指名はタイムリー!
[2] 岩下大輝は将来のローテーション候補に期待!
[3] 脇本直人は時間をかけて伸ばしていきたい
千葉ロッテマリーンズ 指名選手一覧
順位 | 名前 | 高校 |
---|---|---|
1位 | 中村 奨吾 | 早稲田大 |
2位 | 田中 英祐 | 京都大 |
3位 | 岩下 大輝 | 星稜 |
4位 | 寺嶋 寛大 | 創価大 |
5位 | 香月 一也 | 大阪桐蔭 |
6位 | 宮崎 敦次 | 広島国際学院大 |
7位 | 脇本 直人 | 健大高崎 |
即戦力内野手・中村奨吾の指名はタイムリー!

中村 奨吾(早大)
今年は4位に終わった千葉ロッテ。補強ポイントだが、投手の場合は即戦力投手と将来のローテーション候補の獲得だった。
対する野手は鈴木 大地、加藤 翔平と若手の左打者の活躍が目立ったが、右打者の若手内野手で活躍を見せているのは今年プロ初本塁打を放った大嶺 翔太のみで、やはり即戦力を意識出来る右打者の存在が必要だろう。
そういう意味で、1位で中村 奨吾(早稲田大)を指名したのは大きかった。リーグ最下位の防御率に終わったので、即戦力として期待できる投手を指名する可能性が考えられたが、中村の指名は数年後を見据えてのものだろう。
二塁手で、あれほどの肩の強さを持ち、また走れる上に長打力も兼ね備えた選手は中々いない。秋のリーグ戦では、打率.271、2本塁打、5打点。早慶戦の2回戦では3三振に苦しむなど、不調なようだったが、それでも千葉ロッテにとっては久しい右打ちの即戦力野手。1年目から、辛抱強く育てることになりそうだ。
2位には田中 英祐(京都大)を指名。京大初のプロ野球選手となったが、もはや京大という色眼鏡では見ておらず、躍動感のある本格派右腕としての期待が高い。
真っ向から振り下ろすストレートは140キロ~140キロ後半を計測し、しっかりと指にかかり、フィニッシュまできっちりと強く振れた時の速球の勢いは一級品だ。
だがボールを速く見せる術がまだなく、高いレベルの相手になると、140キロ台の速球を振り抜かれている現状を見ると、1年目から即戦力というのは厳しい。また京大は、他の大学の選手に比べれば卒業するハードルはかなり高い。球団も卒業優先ということなので、まず1年目はプロの水に慣れる年にし、2年目からの活躍を期待したい選手だ。

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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