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第10回 【ドラフト総括】北海道日本ハムファイターズ編2014年11月17日
【目次】
[1] 有原航平をどう育てるべきか?
[2] 2位清水、3位浅間、4位石川、6位立田とポテンシャルの高い高校生が勢揃い!
[3] 高濱祐仁をスラッガーとして育てることが出来るか?
2位清水、3位浅間、4位石川、6位立田とポテンシャルの高い高校生が勢揃い!

守備・走塁のレベルはハイレベルの浅間大基
日本ハムの外野手争いに勝つことが出来るか
2位の清水 優心(2013年インタビュー)は強肩強打の捕手で、特に打撃のポテンシャルの高さならば、今年の高校生捕手ではナンバーワン。だがワンバウンド処理、スローイングの精度などといった点で捕手としての課題は多い。北海道日本ハムは正捕手の大野 奨太が来季で28歳を迎え、そろそろ次世代の捕手作りを意識しなければならない時期に入ってきている。
技術的な課題は多いが、その課題を乗りこえられると考えているのだろう。打てる捕手として存在感を示すことができるか。清水のような大型捕手候補を指名したのはタイムリーだったといえる。
3位の浅間 大基(横浜)(2014年インタビュー)は、走攻守のスキルの高さならば今年の高校生でトップクラス。守備範囲の広い守備、強肩、相手野手の隙を突く走塁技術はプロの中でも存在感の高さを示すことが出来るだろう。だが、18Uで見た時は、打撃面で体の使い方に硬さを感じた。
プロで活躍する選手は、体の使い方が柔軟で、自然なスイングが出来る。柔軟性を求めていくことが出来れば、栗山 巧(埼玉西武)(2013年インタビュー【前編】【後編】)のような打者へなっていくのではないだろうか。
4位の石川 直也(山形中央)は、191センチの長身から振り下ろす148キロのストレートに加え、スライダー、カーブ、フォークを投げ分ける投手だ。
長身投手になるとバランスの悪さが課題になるが、彼の場合はそれがない。北海道日本ハムはダルビッシュ 有、大谷 翔平と190センチ以上の投手をしっかりと育てているので、長身投手を育てるノウハウはあり、どう育てていくかとても興味深い。
5位の瀬川隼郎(室蘭シャークス)は28歳にしてプロ入りのチャンスを掴んだ苦労人で、140キロ中盤の速球、キレのあるスライダーを投げる好左腕だ。山田GMになってからの日本ハムは社会人の投手を下位で指名する傾向にはあるが、本当にプロに行きたい選手に対して、チャンスを与える。瀬川は年齢的に1年目から結果を残していかなければならない立場だけに、キャンプからアピールをかけていきたい。
6位の立田 将太(大和広陵)は恵まれた体格から振り下ろす140キロ台の直球を武器にする。投球フォームの土台は良く、さらなる上積みが期待できる投手。
立田は自分から連投しないと主張することで、注目が集まった。高校生にしては自立している投手だったが、それを受け入れる指導者がいる球団が望ましい。北海道日本ハムは、むしろそういう投手を望んでいるところがあったので、好ましい球団ではないだろうか。
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- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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