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第10回 【ドラフト総括】北海道日本ハムファイターズ編2014年11月17日
【目次】
[1] 有原航平をどう育てるべきか?
[2] 2位清水、3位浅間、4位石川、6位立田とポテンシャルの高い高校生が勢揃い!
[3] 高濱祐仁をスラッガーとして育てることが出来るか?
高濱祐仁をスラッガーとして育てることが出来るか?

高濱祐仁の育てる道はスラッガーしかない!
7位の高濱 祐仁(横浜)は、長打力については岡本 和真(智辯学園)(2014年3月インタビュー・2014年8月インタビュー)にひけをとらないものがあり、それでいてボールを当てる巧さも秘めている。
だが最後の夏はスラッガーとして勝負する方向性が見えず、どっちちかずの打撃になっていたのが気になった。ただ、プロでは短期間の勝負ではなく、シーズンを通しての成績で判断されるので、そこで自分の個性を出すことが出来るか。
守備、走塁を見てもプロの中では平均レベルで、そこをウリにするような選手ではないので、しっかりと打撃を伸ばしていきたい。
8位の太田 賢吾(川越工)は投手を務めていたが、評価されているのは野手としての能力だ。肩の強さ、動きの良さ、打力の高さを評価されての指名。しばらくはファームで実戦経験を積んでいくことになるだろう。
北海道日本ハムの場合、下位指名の高卒野手でも、1年目から二軍でそれなりの結果を残せる選手を指名するので、期待出来る選手だ。
9位の佐藤 正尭(愛知啓成)は、投手としても140キロ以上の速球を投げ、打者としてもパンチ力ある打撃がウリで、野手として評価している球団も多かった。北海道日本ハムは捕手として育てる意向があるようで、一からのスタートになる。
大学生1人、社会人1人以外はすべて高校生という、将来性を重視した指名となったが、それが出来るのも、即戦力で、将来的にローテーション入りが期待できる有原を指名したからこそのプランともいえる。
北海道日本ハムファイターズは二軍の試合で、実績を積ませて、技術を磨いていくプランがしっかりと成り立っている。浅間、高濱の横浜コンビをはじめ、大型捕手の清水、大型投手の石川、立田とポテンシャルが高い選手が揃っており、まさに育てがいがある選手ばかり。
自分達の強みをしっかりと理解し、将来性を重視しながらも、即戦力の有原の指名に成功したドラフトで、これからも北海道日本ハムは、常に優勝争いが期待出来ると思わせるようなドラフトだった。
総括点数90点 自分達の強みをしっかりと理解したドラフト!
(文・河嶋 宗一)

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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