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第11回 【ドラフト総括】オリックス・バファローズ編2014年11月18日
【目次】
[1] 1位は即戦力左腕として山崎福指名も、上位指名者はポテンシャル重視の指名
[2] 下位の社会人投手、社会人野手がどこまで既存の選手を脅かす存在になるか
オリックス・バファローズ 指名選手一覧
順位 | 名前 | 高校 |
---|---|---|
1位 | 山崎 福也 | 明治大 |
2位 | 宗 佑磨 | 横浜隼人 |
3位 | 佐野 皓大 | 大分 |
4位 | 高木 伴 | NTT東日本 |
5位 | 齋藤 綱記 | 北照 |
6位 | 坂寄 晴一 | JR東日本 |
7位 | 西野 真弘 | JR東日本 |
8位 | 小田 裕也 | 日本生命 |
9位 | 鈴木 優 | 都立雪谷 |
1位は即戦力左腕として山崎福指名も、上位指名者はポテンシャル重視の指名

1位の山崎福也(明治大)
即戦力左腕としての期待が高い
今年2位のオリックス。だが沢村賞を獲得したエース金子 千尋が国内FA宣言。移籍する可能性は大で、戦力ダウンとなる。とはいえ、それは予想できたことであり、如何に戦力ダウンしないようにドラフトで補充出来るかが重要である。
そんなオリックスが1位に指名したのは山崎 福也(明治大)(インタビュー前編・インタビュー後編)だ。高校時代は投打ともに高いセンスがあったが、どちらかというと打者として評価をしていた。だが4年間で、投手として大きく成長した。
速球は140キロ前半ながらも、内外角にテンポ良く投げ込みながら投球を組み立てる。緩急もつけられ、さらに縦の変化として、フォークやチェンジアップもしっかりと使い分ける投手となった。好調時は145キロ前後を叩き出す投手だが、ここ最近は140キロ前後で、もう少し力で押すことが出来るようになると、1年目から結果を残す投手になるだろう。
2位の宗 佑磨(横浜隼人)は梶谷 隆幸(インタビュー前編・インタビュー後編)を彷彿とさせるようなプレースタイルがウリのショートストップ。スイングの軌道、フォロースルーなど、打撃の動作が梶谷と似通ったところがあり、インコースの捌きも鋭い。
スイングの強さがある選手で、さらに俊足でスローイングも強く、身体も頑丈で怪我に強く、鍛えがいのある選手。オリックスは高卒4年目の駿太を育ててきている背景を考えると、彼もブレイクが期待出来そうだ。
3位の佐野 皓大(大分)は、最速152キロを誇る剛腕。甲子園では不調で、145キロ前後にとどまったが、好調時には150キロ前後の速球で押せる投手。加えて、横へ鋭く滑るスライダーのキレも一級品。投球内容を見ると、力の入れ具合を加減しながら抑えることが出来る投手ではなく、むしろ力を出し惜しみすることなく投げることが出来る、リリーフ向きの投手といえるだろう。
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- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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