第7回 【明治神宮大会】準々決勝 東農大北海道vs上武大「風張抜きでも、関東王者・上武大を破り初の4強入り!」2014年11月18日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   
プロ野球ドラフト会議2014特設サイト

持ち味を出した井口、玉井の両投手

6回無失点に抑える好投を見せた井口和朋。
まだ大会通じて無失点だ。

 東農大北海道オホーツクがベスト4進出を決めた。強豪・上武大相手に緊張感のある試合を制した東農大北海道オホーツク。立役者は前の試合に続き井口 和朋と玉井大翔の2人の右腕だった。

 風張蓮(4年・伊保内)が不調で、先発のマウンドに登ったのは、井口 和朋(3年・武相)だ。ノーワインドアップから始動し、左足を高々と上げた後、着地した時の左ひざが突っ張りながらも、上半身を鋭く振り下ろすフォームだ。

 意識していることは「強く腕を振ること」。球速は常時130キロ後半~143キロ。145キロを計時した京都産業大戦(試合レポート)よりも球筋は安定しており、威力ある速球が両サイドへ決まる。まだまだ速球の威力は増していきそうだ。

 縦に落ちるスライダー、スプリット、チェンジアップと縦の変化を使う事が多い投手で、高校時代から縦の変化を使って空振りを奪う投球スタイルが光っていた。しっかりと腕が振れているので、打者の手元で鋭く落ちて空振りを奪うことが出来る。6回を投げて6奪三振、無失点。また自ら先制打を放ち、1対0のリードを保ったまま降板。

 7回表にマウンドに登ったのは秋のリーグ戦から抑えの役割を任されている玉井大翔(4年・旭川実)。玉井が意識しているのは、いかに打者寄りでボールを離すことを意識している。つまり球持ちが良いフォームを追求している。

 今大会は調子は上がっており、右スリークォーターから投げ込む直球は常時140キロ~144キロと、コンスタントに140キロ台を計測し、130キロ前後のスライダー、120キロ前後のフォークを交えた投球。ストレートは前回の試合よりも迫力があり、コントロールも安定していた。玉井は7回、8回を無失点に抑える。

 そして8回裏、一死二塁から3番池沢佑介(4年・武相)がセンターへランニング本塁打で2点を追加し、3対0。3点差を付けて、9回表に入った。

 だがこのまま終わらないのが、上武大。玉井は一死一、三塁のピンチを招き、5番中 稔真(3年・須磨翔風)の適時打、6番青木 大将(4年・春日部東)の犠飛で1点差まで追い上げられたが、玉井は冷静だった。代打・影山 駿(4年・PL学園)を三ゴロに打ち取り、ベスト4進出を決めた。

 伸び盛りの3年生・井口、絶対的な守護神・玉井の必勝リレーで、見事に勝利を掴んだ。
玉井は、
「明日の試合も投げるつもりでいます。場面的に終盤になると思うので、絶対に抑えられる準備を行っていきたい」
と次の駒大戦へ向けての意気込みを語った。

 投打ともに粘り強い野球が光る東農大北海道オホーツク。4年生を中心に、下剋上を果たしたいという思いが非常に強い。優勝候補に挙がる駒澤大相手にはしっかりと食い下がる野球を見せていきたい。

(文・河嶋 宗一

このページのトップへ

第45回記念明治神宮野球大会
【関連記事】
第156回 【第47回明治神宮大会】明治大vs上武大 「柳・星の継投リレーで上武大打線を完封!」【大学野球レポート】
第153回 【第47回明治神宮大会】上武大vs名城大 「僅差で好投手を攻略した上武大。その強さは本物!」【大学野球レポート】
第149回 【第47回明治神宮大会】上武大vs富士大 「上武大、阪神ドラフト2位の小野から1点をもぎとり完封勝利」【大学野球レポート】
【第46回明治神宮大会】早稲田大vs上武大 「小島和哉が1年生左腕同士の投げ合いを制する!」【大学野球レポート】
【第46回明治神宮大会】上武大vs道都大 「これぞ執念の野球 9回に逆転!」【大学野球レポート】

東農大北海道 3 - 2 上武大

123456789
上武大0000000022
東農大北海道00001002X3

上武大:山下、上原、鈴木-豊原、廣戸
東農大北海道:井口、玉井-池沢
本塁打:池沢(東)
二塁打:豊原(上)、井口(東)

コメントを投稿する

コラム