第10回 【明治神宮大会】決勝 駒澤大vs明治大「随所に緻密な野球を発揮!駒大が13年ぶりの優勝!」2014年11月19日

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【目次】
[1] ゲームメイクした東野龍二の好投
[2] 相手の流れにさせない力投を見せる今永昇太(駒澤大)

[3] 随所に緻密な野球を展開した駒澤大!


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ゲームメイクした東野龍二の好投

緩急自在な投球で5回無安打に抑えた東野龍二(駒澤大)。来年さらなる活躍が期待される

 第45回明治神宮記念大会の大学の部の決勝戦は13年ぶり5回目の優勝を狙う駒澤大と3年ぶり6回目の優勝を狙う明治大との戦いになった。両校は第6回大会で対決しており、4対1で明治大が優勝を決めている。

 当時のメンバーは駒澤大は中畑清氏(横浜DeNAベイスターズ監督)、二宮至氏(現・横浜DeNAベイスターズコーチ)、平田薫氏(元巨人、大洋、ヤクルト)の3人のプロ選手がいて、明治大はこの秋、千葉黎明を初の関東大会出場に導いた荒井信久氏がいた。

 東都、東京六大学とお互いプライドをかけた決勝戦は投手戦となった。

 駒澤大の先発・東野 龍二(1年・履正社)は高校時代から実戦派左腕として活躍を見せていた投手だ。打ち難さと言う点ではエースの今永 昇太(3年・北筑)を上回るものがあり、今永も「ボールの出し入れ、緩急を付ける投球、マウンド度胸の強さは僕よりもずっと優れている」と評する。

 左スリークォーターから投げ込む直球は常時135キロ~130キロ後半と決して速くないのだが、ボールが微妙に動いており、さらに、ここぞという場面で決まるクロスファイヤーは、膝元ギリギリに決まるので、かなり打ち難い。

 100キロ台のカーブ、120キロのスライダー、120キロ前後のチェンジアップが低めに決まるので、投球の組み立てがしやすい。先日の創価大戦で150キロ右腕・2人を打ち崩した明治を翻弄し、5回まで無安打の好投を見せる。

 今朝、東野の先発起用を決めた西村監督は「いつも落ち着いて投げているので、先発で使うことを決めましたが、予想以上の投球でした。100点満点です!」と絶賛した。東野は当初は3イニングの予定だったが、非常に出来が良かったので、5回まで延長。駒澤大は5回裏に二死三塁のチャンスの場面で、東野に打席が回ったが、西村監督は迷わず代打を送った。

 一方で明治大の先発・山崎 福也(4年・日大三)も、非常に丁寧な投球を披露。間合いを一定にさせず、走者を背負っても、自分の間合いで淡々と投球を組み立てることが出来ていた。140キロ前半(最速144キロ)のストレートに加え、スライダー、カーブ、チェンジアップを交え、コーナーぎりぎりに投げ込み、駒大打線を5回まで無失点に抑える好投。前半は0対0で折り返す。

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第45回記念明治神宮野球大会

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駒澤大 3-0 明治大

123456789
明治大0000000000
駒澤大00000102X3

明治大:山崎、柳-坂本
駒澤大:東野、今永-高橋亮
二塁打:福山亮、江越(駒)

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