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第11回 【明治神宮大会】まだまだいるぞ!神宮大会で光った逸材を紹介!2014年11月22日
【目次】
[1] 遊撃手の逸材が集結した今年の明治神宮大会!
[2] 高良(九州産業大)、山下(上武大)と下級生に好投手続出!
[3] 明大の菅野、富士大の久保と来季、活躍を期待したい野手たち
大学の部はドラフト指名者7名を中心に逸材が非常に多かった。全10試合のコラムを配信したが、紹介しきれなかった逸材がいる。そんな選手たちを紹介していきたい。
遊撃手の逸材が集結した今年の明治神宮大会!

高いミートセンスを披露した福田 周平(明治大)
緻密な社会人野球ではさらに活躍を期待したい選手
優勝した駒澤大は砂川 哲平(4年・明豊)の走塁センス、守備力の高さが目をひいた。決勝戦(試合レポート)の6回裏、二死二塁の場面で、二塁走者だった砂川は、4番江越 大賀の適時打よりも、江越の内野安打の方が得点出来る可能性が高いと読んで、見事な三盗を決める。
試合状況を判断する能力、そしてここ一番で盗塁が出来る度胸の強さが素晴らしい。社会人でも勘の良さを発揮し、活躍を見せてほしい。
準優勝の明治大は巧打の遊撃手・福田 周平(4年・広陵)の活躍が光った。東京六大学通算76安打、打率3割3回を記録。何といっても素晴らしいのが三振の少なさ。313打席のうち三振数は17。18.41打席のうちに1回と少ないペース。三振が少ないのは、卓抜したバットコントロールに加え、粘り打ちが出来るからだ。
神宮大会決勝戦の駒澤大戦では、8回の第4打席で、7球粘って8球目にボールを選んで四球で出塁し、二死満塁のチャンスを作った。結局、得点にはならなかったが、嫌らしい一番打者として存在感を示した。
今年はドラフト候補とまではいかなくても、守備力が高い遊撃手が多かった。
中部学院大は広島ドラフト1位指名の野間 峻祥(4年・神戸村野工)が注目されているが、遊撃手・武田 偲(4年・名古屋大谷)は初戦の九州産業大戦で、三遊間への深いゴロに追いついてダイレクトの返球を見せたり、またはセンター前へ抜けそうなゴロに追いついて、素早い動作で一塁へ送球してアウトにするなど、すべての動きに確実性があり、大学生トップクラスの遊撃手といえるだろう。
社会人野球で続けるようなので、打撃を磨いて、2年後のドラフト指名候補に名乗りあがる活躍を見せてほしい。
また初のベスト4入りした東農大北海道オホーツクの遊撃手・平 雄介(4年・千葉経大附)も、守備力の高さが光る好遊撃手だ。打球が速く、バウンドを弾みやすい人工芝のグラウンドでも難なく対応したグラブ捌きが大きなウリだ。
そして守備力ならば九州産業大の森松 裕次郎(3年・延岡学園)が、来年のドラフト候補の中ではトップクラスの守備力を誇るショートストップだ。フットワークが実に軽快で、捕球してから送球するまでの動作が速く、さらに送球も乱れない。スピード・守備動作の確実性・守備範囲の広さは一級品。打撃を磨いていけば、ドラフト上位候補にあがる存在になっていくのではないだろうか。
【次のページ】 高良(九州産業大)、山下(上武大)と下級生に好投手続出!

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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