第2回 侍ジャパンvs欧州選抜 二戦目 「要注意地域に仲間入りした欧州選抜」2015年03月12日

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【目次】
[1] 投打で圧倒した欧州選抜
[2] 井納、武田の2人の好投がヒント

井納、武田の2人の好投がヒント

2回4奪三振の好投を見せた井納投手(横浜DeNAベイスターズ)

  試合後、侍ジャパンの若田部健一投手コーチは、欧州選抜の打線について、
「外国人と対戦して警戒しなければならないのが長打力。昨日、しっかりと振れる打線という印象を与えたので、バッテリーはやや慎重になりすぎたように感じました。ボールから入り、カウントを悪くして、(ストライク)を取りに行ったところを打たれましたね。国際大会の難しさを実感しました」とコメント。また4回以降に好投した井納翔一、武田 翔太の2人については、
「2人に共通しているのは、縦に変化する変化球があること。また打者の手元で小さく変化する変化球を有効的に使えていたのが良かったと思います」と評価。井納は常時145キロ前後のストレート、キレのあるスライダー、フォークを投げ分け、武田も、最速147キロのストレートと今シーズン取り入れていたチェンジアップをコンビネーションに2回4奪三振。2人の好投は今後の国際大会で大きなヒントになりそうだ。
 これまで日本にとって警戒していた相手はアメリカ、カナダの北米、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコなどの中南米、台湾、韓国の強豪アジア国で、どちらかというと欧米は、警戒するような声は少なかった。だが今回の2試合の戦いぶりは、しっかりと戦略を練って戦いに行かなければ今日のような試合展開になると実感したはず。
 負けたことよりも、日本と対等以上の勝負ができる地域が現れたことは、今後の世界の野球の発展を考えると、意義のある試合だったかもしれない。 

(文・河嶋 宗一

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欧州選抜 6-2 侍ジャパン

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欧州選抜02300001X6

侍ジャパン:松葉、井納、武田、松井裕 - 伊藤、會澤、嶋
欧州代表:マークウェル、ナカル、ゾマー、ストゥイフベルゲン - オチョア

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