第4回 野村 謙二郎氏が語る「世界野球の奥深さ」(前編) 日本と世界のスタイルの違い2016年02月03日

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【目次】
[1] 日米大学野球・ソウル五輪で受けた世界野球の印象
[2] MLBへの想いと海外自主トレで学んだこと
[3] 日本と世界の「スタイル」差を理解し、活かす

MLBへの想いと海外自主トレで学んだこと

――こうして1989年に広島東洋カープに入団以来、17年間カープ一筋で2020安打を積み上げた野村さんですが、実は1997年オフにフリーエージェント権(FA)を取得された際に、メジャーリーグ(MLB)へ行くことも考えられたと聞きましたが……。

野村 はい。確かに考えました。当時は日米野球に出場する中で、TVや新聞で見ている間(メ)ジャーリーガー投手に対して、オフシーズンで彼らが万全ではないとはいえ、できる感触をつかんでいました。
ということがあって、まだ始まったばかりのFAを取得したとき最高峰でやってみたい気持ちを持ったんです。最終的には家族と(相談し今後の)人生を考えたりする中で、日本ですることを選択しましたけどね。

――それから年が経過して、2004年には黒田 博樹投手関連記事と共にアメリカ・アリゾナでの自主トレーニングもされています。

野村 僕はカープの外国人OBと家族ぐるみの付き合いをしていて、一度その選手のいるアリゾナにも行ったんですよ。そこで「ここは暖かいから一度自主トレをしてみたい」という話をしたら、施設とかを手配してもらって一度目は2003年に僕1人、2度目はクロ(黒田投手)と一緒に練習しました。

――その自主トレを通じ色々と感じられたこともあったと思います。

野村 これは僕の持論にもなるのですが、日本では「野球」と呼ぶものがアメリカでは「ベースボール」。その最先端は全てアメリカから来ています。
たとえば、これも最近話をすることですが「クローザー」とか「セットアッパー」という言い方も10年前まではみんな口にしていなかったこと。「抑え」とか「中継ぎ」って言っていました。

 このように言い方やトレーニングの仕方もみんなアメリカからやってくる。「体幹を鍛える」とか「クールダウンの仕方」もでそうですね。
野手の選手起用についてもこれまでは日本の文化の中で全試合出ることがステイタスになっていたもの。これはある意味素晴らしいことなんですが。これも最近では「休養日」を作って休んでいる。このようにアメリカからやってくるものを知ることは、知識として勉強する価値がある、持っていて損はないと思いました。

 これはプレーヤー、アリゾナで練習していたときにも感じていましたし、(2005年)の現役引退後に4年間、(MLB)カンザスシティ・ロイヤルズで(春季キャンプ臨時コーチとして)選手たちと接しながらも感じていました。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita

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