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第6回 白星発進!鈴木誠也(広島)に続け!大ブレイクを誓うU-23の戦士たち2016年10月29日
【目次】
[1] U-23の顔ぶれを紹介!
[2] 実績よりも才能重視の選考 彼らは才能を開花させることができるか?
10月28日~11月6日の10日間、メキシコ・モンテレイ市で第1回 WBSC U-23ベースボールワールドカップが開催されている。U-23日本代表は、初戦のニカラグア戦に6対1で勝利。第2戦は30日午前2時(日本時間)よりチャイニーズ・タイペイとの対戦。さて、今回U-23のカテゴリで初のワールドカップが開催されたわけだが、そのメンバーに選ばれたのは?プロ・アマの内訳でみると、プロ18人、アマ6人の計24人だ。早速、その顔ぶれを紹介しよう。
U-23の顔ぶれを紹介!

安樂 智大(東北楽天ゴールデンイーグルス)
■投手
青山 大紀(オリックス)、田嶋 大樹(JR東日本)、勝野 昌慶(三菱重工名古屋)、塹江 敦哉(広島東洋カープ)、大野 亨輔(MHPS横浜)、安樂 智大(東北楽天ゴールデンイーグルス)、笠原 大芽(福岡ソフトバンクホークス)、岸本 淳希(中日ドラゴンズ)、永谷 暢章(JR東日本)、本田 圭佑(埼玉西武ライオンズ)、歳内 宏明(阪神タイガース)
■捕手
柿沼 友哉(千葉ロッテマリーンズ)、佐野 洋樹(JR九州)、下妻 貴寛(東北楽天ゴールデンイーグルス)
■内野手
吉持 亮汰(東北楽天ゴールデンイーグルス)、廣岡 大志(東京ヤクルトスワローズ)、植田 海(阪神タイガース)、丸子 達也(JR東日本)、山下 幸輝(横浜DeNAベイスターズ)、三好 匠(東北楽天ゴールデンイーグルス)
■外野手
真砂 勇介(福岡ソフトバンクホークス)、乙坂 智(横浜DeNAベイスターズ)、山崎 晃大朗(東京ヤクルトスワローズ)、武田 健吾(オリックス・バファローズ)
現在、侍ジャパンはトップチームを筆頭に、社会人代表、U-23/U-21、大学代表、U-18、U-15、U-12、女子代表の8つに分けられている。よくもこれだけ細かく年代ごとに整理できたなと感慨深いものがある。プロとアマが対立状態にあったときはこれほど多彩な日本代表は存在しなかった。
社会人と大学生の混成チームがオリンピックに参加する以外は、大学生は日米大学野球選手権、社会人はインターコンチネンタルやアジア大会などに参加する程度。で、プロはというとシーズンオフの秋にメジャーリーグ選抜が来日し、短期間の間に合わせで結成した全日本が相手にしていた。最も技術力の高いプロが国際大会に出場するという常識はこのときは存在しなかった。そして、数少ない国際イベントに参加するのは19~35歳くらいまでの一握りの人材に限られていた。
現在は23歳以下(U-23)、21歳以下(U-21)のように年齢で区分された“ジャパン”が存在し、彼らのために国際大会が用意されている。たとえば2年前の2014年11月に台湾で行われた「第1回 IBAF 21Uワールドカップ」には大学生は3年生まで、高校卒のプロなら5年目までの若手が選出され、ベストナインに上沢 直之 (先発投手・日本ハム)、北條 史也(二塁手・阪神)、牧原 大成(遊撃手・ソフトバンク)が輝き、首位打者に鈴木 誠也(外野手・広島)、最優秀守備選手に牧原が選ばれている。
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- 小関 順二
- 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
- ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
- ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
- ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。
- ■ 小関順二公式ブログ

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