【第46回明治神宮大会】早稲田大vs上武大 「小島和哉が1年生左腕同士の投げ合いを制する!」2015年11月17日

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小島和哉が1年生左腕同士の投げ合いを制する!

小島和哉(早稲田大)

 1年生左腕の対決は見応えある投手対決となった。小島 和哉浦和学院)は、常時135キロ~142キロ前後の速球をとにかく外角中心に投げ分ける投球。その合間にスライダー、チェンジアップを低めに投げる投球。この配球の意図を小島は「やはり上武大さんは粘り強さやしぶとさがあるチームなので、そういうチームに抑えるには1人1人ずつ打ち取ることを意識していました」
 高校時代は厳しいマウンドを経験している小島。高校よりハイレベルな東京六大学野球で揉まれながら、少しずつ実力を高めてきた。高校時代よりも格段に球威が上がり、春と比べるとボールゾーンへ高めへ浮くことも少なくなっており、打者に応じて弱点を徹底的につく投球を披露。本人は立ち上がり、かなり緊張していたようだが、だんだん試合の雰囲気に慣れてくると、腕が鋭く振れるようになり、球威も出てきた。上武大は何とか走者を出したいところだが、なかなか走者を出すことができない。唯一の反撃は4番中(4年)の本塁打のみ。その後、8回に被安打を浴びるが、危なげなく凌ぎ、最後の9回。
 小島にとっては一番気を付けていたイニング。全力投球で投げ込み、粘る上武大打線を抑え、1失点完投勝利。春に続いて、秋も決勝進出を果たした。

 今季、3勝0敗、防御率2.40と安定した成績を残し、1年生としてはこれ以上ない結果だが、完投がないのが気がかりだった。だが全国の舞台で完投勝利。
「少しは自信になったと思います」と手応えを感じている様子だった。


1 2 3 4 5 6 7 8 9
上武大0000100001
早稲田大10010000×2

上武大:寺沢、宮川-吉田
早稲田大:小島-道端
本塁打:中(上)丸子(早)

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