【第46回明治神宮大会】亜細亜大vs早稲田大 「延長14回の激戦!亜細亜大が3年前の雪辱を果たし、2年ぶりの優勝」2015年11月18日

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胴上げ投手となった花城直(亜細亜大)

 その後、なかなか両者、決定打が出ず、試合は延長戦へ。亜細亜大は大竹の前に8回~13回まで三者凡退。投球に全く隙がなかった。亜細亜大も2番手の石塚 賢次も140キロ台の速球、130キロ台のフォークのコンビネーションで早稲田大打線を抑え込み、無失点投球を継続した。そして延長13回裏、早稲田大は一死満塁のチャンスで、4番丸子。投手は花城 直(4年)。花城は丸子をフォークを投げて一ゴロ。本塁併殺に打ち取り、サヨナラを阻止。リリーフで待機している花城。この場面の投入も想定内と考えて、しっかりと気持ちを入れて準備をしてきた。

 これで流れが生まれたのか。亜細亜大は14回表、8番宗接唯人(3年)が安打で出塁。さらに犠打、牽制ミスで一死三塁。ここから1番藤岡 裕大(4年)は遊ゴロに倒れ、本塁に突っ込んだがアウト。2番北村祥次が登場したところで早稲田大は投手交代。2番手に右下手の吉野和也(3年)。ここで亜細亜大の藤岡は盗塁を決め、さらにワイルドピッチで一死三塁まで進塁すると、さらにワイルドピッチで勝ち越しに成功。思わぬ形での勝ち越し点だが、亜細亜大にとっては大きな1点だった。

 最後は花城。一時期、「黄色じん帯骨化症」に苦しんでいたとは思えないほど投球。140キロ~145キロ前後の速球に、落差抜群のフォーク。よくぞここまで復活したと思わせる投球内容だった。その花城は早稲田大打線を三者凡退に打ち取って試合終了。2年ぶりの優勝を果たした。

 亜細亜大が大学選手権、神宮大会通じて早稲田大と対戦するのは、2012年大学選手権決勝のこと。当時の4年生たちは1年生。藤岡は1年からベンチ入りしていた。あの時の悔しさを片時を忘れなかった。試合後、藤岡は、「4年生の最後でなんとかこういう形で勝利することができて、4年間やってきたことは間違いではなかったのかな」と振り返った。

 2012年からリーグ優勝6回、準優勝2回、そして日本一は2013年に続いて2回目となった。藤岡は二度目の日本一を経験となる。2013年の時のチームを比較して、
「いや力でいったら2年前の方が断然上ですし、僕はあのチームこそ最強だと思っています。でも今年は見えない力といいますか、何か運の良さという点では上かなと思いました。幸運だなと思うプレーが連続して起こっているんです」

 確かに今日の2点はスクイズ失敗してのホームスチール、そしてワイルドピッチだった。早稲田大のミスがなければ完封負けという内容だ。それでもミスを呼び込んだのは三塁まで進塁した過程が良い。そしてサヨナラ負けというピンチも、恐るべし集中力でしのぎ切った。そういう意味で、今年の選手たちは2年前に比べれば、格段に精神力の強さを持った選手たちが揃った集団といえるだろう。

(文/写真・河嶋 宗一


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
亜細亜大学000000100000012
早稲田大学000100000000001

亜細亜大:諏訪、嘉陽、石塚、花城-宗接
早稲田大:大竹、吉野-道端
本塁打:丸子(早)
二塁打:石井(早)

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。

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