第151回 【第47回明治神宮大会】環太平洋大学vs大阪体育大 「環太平洋大・和田 ドラフト指名の菅原の投げ合いを制する!」2016年11月12日

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エース・和田が力投!終盤になってもキレ衰えず

先発・和田 洸輝(環太平洋大)

 大阪体育大vs環太平洋大の一戦は1点を争う好勝負となった。

 大阪体育大の菅原 秀にとって初の全国舞台。自分にとって絶好のアピール場だ。立ち上がりからやや緊張気味なのか。立ち上がりは高めに浮いて、140キロ前後(最速146キロ)の速球が中心。それでも130キロ前後のフォーク、130キロ前後のスライダーを内外角に投げ分け、淡々とピッチングを組み立てる。
 3回裏、菅原が自ら左前安打を放ちチャンスを作ると二死満塁のチャンスから3番青木の中前適時打で2点を先制する。

 菅原は5回表、無死満塁のピンチを招くが、併殺に切って取り、1点でとどめる。その後も、140キロ前後の速球とスライダーを投げ分けて試合を作る。 だが環太平洋大の和田 洸輝も昨年の明治神宮のマウンドを経験していることもあって、落ち着きが感じられる。速球の入れが格段に向上し、左腕から投じる速球は常時135キロ~140キロと140キロをたびたび計測するようになり、手元でぐっと切れ込むストレートを投げられるようになった。そして1年前から磨きをかけてきたのは勝負所の制球力。先制点を許したが、その後はストレート、変化球を低めに集めて、打たせてとっていった。

 同点に追いつきたい環太平洋大は8回表、先頭の野村颯一郎が安打で出ウリすると、二死二塁から3番浅野の適時打で同点に追いつく。
 しかしここから両投手が踏ん張り、試合は延長戦となる。10回表からタイブレークとなり、お互い1点ずつ取り合って迎えた11回表、環太平洋大は押部の2点適時打で勝ち越しに成功した。

 そして最後、和田が締めて、環太平洋大が2年連続の初戦突破を決めた。環太平洋大は着実に攻守ともにレベルアップしているように感じられる。また和田は卒業後、JR北海道の入社が決まっている。休部して、クラブ化するチームの就職には迷いはあったようだが、環太平洋大の野村監督、JR北海道の監督と相談を行った上、就職を決めたという。この厳しい環境の中でもさらに実力を磨いて、社会人でも渋い活躍ができる投手になることを期待したい。

 敗れた大阪体育大の菅原は、球速が思うように走らない中でも自分の実力を最低限出せたことには満足した様子であった。東北楽天から指名を受けたが、パ・リーグではもったいないと思わせる打撃、走塁センスを持った選手であった。

(文/写真・河嶋 宗一

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