第9回 杉浦大介氏が選ぶ!MLB序盤戦のMVPプレーヤーは誰だ?!2016年06月09日

【目次】
[1]スタッフはほぼトップ10以内のマチャド
[2]貧打を囲っていたメッツ打線を変えたセスペデス
2016年のMLBシーズンも約4分の1を終了した。今年も多くのスター選手が評判通りに活躍し、一方で複数のニューヒーローも生まれている。今回は独自に今季ここまでの個人賞(MVP、サイ・ヤング賞、新人王)を制定し、序盤戦を振り返り、同時に今後も展望していきたい。
スタッフはほぼトップ10以内のマチャド

マニー・マチャド(オリオールズ)
■MVP
【ア・リーグ マニー・マチャド(オリオールズ)】
打率.320 13本塁打 29打点 OPS.1.018
開幕前の前評判は必ずしも高くなかったオリオールズだが、5月29日の時点でア・リーグ東地区2位、ワイルドカード争いではトップにつけている。そのチームの大黒柱としてマチャドの貢献度は群を抜いている。
長打率.624、OPS.1.018はア・リーグ2位で、打率、本塁打、出塁率といった主要スタッツはすべて同トップ10以内。サードの守備も名人級で、オリオールズを文字通り攻守両面で支えてきた。
“現代のベストプレーヤーは誰か”という問いに対し、これまでマイク・トラウト(エンジェルス)、ブライス・ハーパー(ナショナルズ)の名前があがることが多かった。しかし、最近になってマチャドもその議論に加えるべきだという声は出始めている。今季、先発投手陣にやや不安が残るチームをプレーオフにまで押し上げれば、25歳の三塁手の評価はさらに高まるに違いない。
その他、ホゼ・アルツーベ(アストロズ/打率.323 9本塁打)、トラウト(エンジェルス/打率.317 11本塁打)、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス/打率.346 6本塁打)、ロビンソン・カノー(マリナーズ/打率.297 15本塁打)らも素晴らしいシーズンを過ごしている。今季もア・リーグのMVPはハイレベルの争いになりそうだ。
【次のページ】 貧打を囲っていたメッツ打線を変えたセスペデス
コメントを投稿する